その１６ ページ17
そして、数日後のダンスの発表で、それなりの評価と歌の歌唱力を褒められた。その様子を会長の英智が見ていた。それをエサになにかを始めようとしていた。
A「呼び出し、呼び出し」
北斗「A、大丈夫か？なんなら、前みたいに俺たちがついていこうか？」
A「ううん、大丈夫。」
遊木「でも、心配だよ。また、なにか仕掛けてくるかも」
明星「近いうち、ドリフェスもあるもんね」
北斗「遊木、今回はどのランクだ？」
遊木「ええーっと、確か、A１だったと思うけど？」
北斗「A１か。直前に組まれたユニットがあるのか。そっちも気になるが、Aがまた、生徒会に呼ばれた理由も気になる。」
遊木「まさか、今度はAちゃんに圧かける気！？そうだとしたら、余計に行かせたくないよー！！」
とスバルと遊木の両方にハグされて、身動きが取れなくなったA。二人とも暖かいから別にいいのだけれど。
北斗「やめろ、Aがつぶれるだろう。安心してくれ、A。後から、俺たちも生徒会の部屋の外で待機してやるから。なにかあったら、遠慮なく悲鳴とかあげてくれ」
遊木「いやいや、ここは悲鳴あげる前に助けにいこうよ」
とやり取りをしてから、北斗たちと一旦別れて、先に生徒会室にいく。ノックしてから、中に入ると、会長...と。
斑「おおー！Aさんじゃないか！まってたぞお☆さあさあ！座るといいぞお」
英智「それは、僕の台詞なんだけどなあ？さて、本題に入ろうか」
大きなソファーに先に腰かけている三毛縞は隣に座りなさいといわんばかりにポンポンしてくるので、大人しく隣に座る。にしても、なんでこの人がいるんだろう。
斑「カモミールティーだってよ。落ち着かないかもしれないが、飲んでこれ食べな？これから、とんでもない爆弾が落とされるからな。」
A「爆弾？」
恐らく、弓弦さんが用意してくれたケーキだろう。三毛縞は自分の分をAにあげた。シフォンケーキ。嫌い、というわけでもないはず。でも、この二人の目に見えない火花？が怖くて飲み物も食べ物にも手をつけられなかった。
英智「さて、Aちゃん。午前の授業での夏目くんだったかな？彼とのダンスと歌もとてもよかったよ。」
A「あ、えっと...どうも？」
斑「あはは、英智さんは、相変わらずだな。こういう無駄話は嫌いじゃないんだがなあ。いいたいことは、はっきり言わないと俺にも、この子にも届かないぞお☆」
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作者名：Luna | 作成日時：2022年3月16日 20時
