その１１ ページ12
斑「目をしぱしぱさせてるなあ♪」
A「ねちゃう...」
だめだ。起きろ私。自分のほっぺをむにむにして眠気をまぎらわす。その行動が三毛縞には面白かったようで、横で顔を背けているが、肩がピクピク震えている。そんな三毛縞の脇腹をぺしぺしと叩いてなんとか授業を乗りきった。
A「ふあ...」
遊木「大きいあくびだね、Aちゃん」
A「得点の係が、思ったよりも退屈だった...」
明星「Aも参加すればよかったのに！」
北斗「バカか。Aじゃ、すぐに踏み潰されるだろ？」
と体育の時間は自習なのでトリスタのみんなと会話しながら、勉強してる。次のテストが近いこともあるし、なにより、彼らはアイドルだ。授業に出ていない分、内容が追い付いていない。仕事面だけでなく、彼らの勉強面もサポートしなければ。
A「と、いうわけで」
斑「？？」
A「三年生の教科書みせてください」
斑「んんー？Aさん、ママは全く理解できなかったぞお？☆一から説明してくれるかあ？」
A「ワタシ、プロデューサー。シゴトトミンナノ、ベンキョウ、ミル。オーケイ？」
斑「Noだなあ☆」
むっと無表情だが、頬を膨らませてみる。そんな顔もかわいいが、三毛縞は拒否した。何故なら、勉学は学生である自分達の力で学ぶべきことであって、プロデューサーがそこまでする必要性がないからだ。
斑「...Aさんは、アイドルのプロデューサーであって、勉強のプロデューサーじゃあないだろう？気持ちはわからなくもないがなあ？」
A「...じゃあ、アイドルはアイドル、学生は学生で、区切りをつけたほうが？」
斑「御名答ー☆ママのいいたいことが伝わって嬉しいぞ☆まあ、真っ先にこの俺を頼りにきてくれたことが何より、ママは嬉しいぞ☆」
とがばっとハグをされたA。逃げきれませんでした。このひと、めっちゃいい匂いがする。けど
A「くるしい」
ギブギブと背中をぺしぺし叩いたら、やっと話してもらえた。そのまま、三毛縞とわかれ、自分の教室に戻る。「ばいばーい☆」といわれたのでばいばいし返した。もちろん、手もふって。
斑「いやー♪うちの子はかわいいなあ☆」
薫「(爆発しろ)」
となんとか、午後の授業も乗りきり、放課後になった。今日は特にやることがないので、このまま帰ろうとしたのだが、LINEがきた。もちろん、三毛縞から。
＜今日は部活があるから、先に帰っていいぞ＞
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作者名：Luna | 作成日時：2022年3月16日 20時
