ピアノ59 ページ15
――翌日。
今日の予定は確か、午前中に環くんと一織くんの高校に行って挨拶と打ち合わせして、
午後は…
「午後…」
あからさまに暗くなる松雪。
とりあえず昨日考えるに考え、楽にも相談に乗ってもらいなんとか相手の服は決めたものの
いかんせん心の準備ができていなかった
「暗くなってても仕方ない！お仕事なんだから、そう、お仕事！」
ひとりで気合いをいれれば、送迎のタクシーに乗り込む。
依頼先の高校はしっかりした高校なのか丁寧に送迎のタクシーまで呼んでくれたようで
素直にその厚意に甘えることにしたのだ。
乗り込み、車に揺られていればラビチャの通知で画面が灯る
送ってきた相手は愛する彼氏様からであり、昨晩、今日の午後の仕事について
電話で話したこともあって、頑張れ！とエールが送られてきていた。
目を通せば口元が緩むのがわかる。
フリックすれば、文面に目を通す。
『Aなら大丈夫！せっかくなんだし楽しまなきゃ損だって！頑張ったら、今日おいしいお店連れてってあげる！！』
「ふふっ、それなら頑張らなきゃね//」
にこりと笑えば、スマフォを鞄にそっとしまう。
とりあえず、まずは午前の仕事！
なんでも、楽が言うには、依頼先の高校の校長は異例の抜擢をうけた校長先生らしく
すごく若いらしい。たしか、私の二つ上？てことは、ももくんと同い年か。
「すごいなぁ、校長先生ておじさんとかおじいちゃんみたいな人がしてる印象だった」
引き受けるからには、しっかり自分の役目を果たしたい。
根が真面目な松雪は、高校生を楽しませるためにはなにをするべきか思考を巡らせていた。
そんなことをしていれば、高校へと着く。
運転手さんにお礼を言い、降りれば地図を手に歩きはじめる。
「へえ、ここが二人の高校かぁ」
耳を済ませれば、生徒たちの話し声や先生の怒る声、体育館での白熱した空気に、
チョークを走らせる音。
いろいろな音が聴こえてくる。
ああ、懐かしいなぁ。
思わず楽器の音につられ音楽室へと足を向ければ、ドア越しに聞こえる演奏。
「新鮮でいいな」
未知の可能性を秘めた子達、そんな演奏を聴いていれば思わず口元が緩む。
「っ！時間ぎりぎりだ、まずいまずい！」
いそいそと校長室へと向かう松雪。
このときの松雪は、この後久々の再会を果たすことをまだ知らないでいた――。
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湊(プロフ) - りんさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません(´；ω；`)最終章では、天ちゃんとの絡みが増えるかと思います。是非、天と百、二人を応援していただければと思います。ももちゃんもめっちゃ頑張る予定なんで。笑 コメントありがとうございました！ (2017年10月8日 10時) (
レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - こんにちは。忙しい中素敵なお話を書いて下さってありがとうございます！通知を受け取る時からドキドキしてます(笑）天ちゃんと百くんのライバル関係ハラハラする展開がありとても良かったです。百くん頑張れ！って心の中で応援しちゃいます！また続き楽しみにしてます (2017年10月7日 17時) (レス) id: 582f0542f6 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - りんさん» こんばんは！はい、覚えてますとも！(｀・ω・´)楽しみにしていただいてるんですね、ありがたいです( ;∀;)わかりますっ、学生時代にいろいろ伝説作ってる思うんですよー。笑 思いつく限りは更新していくと思うので！よろしくお願いします！ (2017年10月4日 23時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - こんばんは！早速読ませて頂きました。前回のコメントで私のことを覚えていて下さって嬉しかったです！最初からずっとにやけっぱなしでキュンキュンしながら読むのが最近の楽しみです。学生時代の甘酸っぱい思い出がまたいいですよねー！また続き楽しみにしてます(*^^)v (2017年10月4日 20時) (レス) id: 582f0542f6 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - Rennさん» さっそく読んでいただき嬉しいです(*´ω`*)かわいいって言ってもらえるのが最高のほめ言葉です。笑 これからも、よろしお願いします(*´ω`*) (2017年10月3日 19時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
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