ピアノ77 ページ35
外を眺めていれば、肩を叩かれる驚いて振り向けば、
見るからにバンドマンといったギターを背負った男の子であった。
『ちょ、ちょっと、ミスコンの人だよね!』
「へ?!あ、はい?;」
突然のことで驚く松雪。なんとなく嫌な予感するものの、
彼の表情をみていれば、真剣な眼差しであり話しを聞かざるおえなくなった。
なんでも、自分のバンドメンバーのヴァイオリニストが突き指をして弾けなくなってしまったとか。
代わりを探すもなかなか見つからず、ミスコンでたまたま私の演奏を聴いて是非でてほしいとの
ことであった。
『なんとか頼めないかな;』
断ろうとは思うものの、彼らのことを考えれば、自分が断るわけにはいかないと
了承する松雪。
「わかりました。楽譜ありますか」
了承すれば、音楽家の顔になる。
楽譜を見せてもらえば、楽器を借り、チューニングする。
「少しさらう時間をいただいてもいいですか?」
『えっと、うん。一応、30分後にリハがあるから』
「わかりました」
不束者ですが、よろしくお願いします。と微笑めば、
こ、こちらこそ!と慌てて頭を下げる男の子。
どこか、ももくんに似てて放っておけないんだよね。
思わずくすりと笑う。
『なにかおかしいこと言っちゃいました?』
「ううん?ごめんね、私の知ってる人にちょっと似てるなって思って」
顔見合わせればくすっと笑う。
一通り挨拶をすれば一旦別れる二人。
「…なんやかんやまた巻き込まれてしまった」
"巻き込まれ体質なんですか?!"
巻き込まれ体質なのかも、です。一織くん(遠い目
借りたヴァイオリンを再び構える松雪。
「あっ、ここで練習してたらまずいか」
楽器をしまい、背負えば音楽室を目指す。
廊下を歩いていれば「あのー?」と、声をかけられた。
今日はこんなことばっかだな、と思えば手を握られ驚く松雪。
『いきなりごめんね!ちょっと迷子になっちゃって…1年生の出し物をしてるところに行きたいんだけど;』
その声を聞けば、びくっとする松雪。
なんとも知ったその声に赤面する、なかなか振り返らずにいれば、戸惑った声を聞こえてくる。
『怖がらせた?!!ごめんね、でも、決してアヤシイ者じゃないというか;』
「っ、!//わ、わかりません//」
精一杯答えるも、思わず小声になる。
それに伴い握る手の力が強くなり、戸惑いを隠せない松雪であったが
その問題はこの後、解決することとなるのだった。
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湊(プロフ) - りんさん» お返事が遅くなってしまい申し訳ありません(´;ω;`)最終章では、天ちゃんとの絡みが増えるかと思います。是非、天と百、二人を応援していただければと思います。ももちゃんもめっちゃ頑張る予定なんで。笑 コメントありがとうございました! (2017年10月8日 10時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - こんにちは。忙しい中素敵なお話を書いて下さってありがとうございます!通知を受け取る時からドキドキしてます(笑)天ちゃんと百くんのライバル関係ハラハラする展開がありとても良かったです。百くん頑張れ!って心の中で応援しちゃいます!また続き楽しみにしてます (2017年10月7日 17時) (レス) id: 582f0542f6 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - りんさん» こんばんは!はい、覚えてますとも!(`・ω・´)楽しみにしていただいてるんですね、ありがたいです( ;∀;)わかりますっ、学生時代にいろいろ伝説作ってる思うんですよー。笑 思いつく限りは更新していくと思うので!よろしくお願いします! (2017年10月4日 23時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - こんばんは!早速読ませて頂きました。前回のコメントで私のことを覚えていて下さって嬉しかったです!最初からずっとにやけっぱなしでキュンキュンしながら読むのが最近の楽しみです。学生時代の甘酸っぱい思い出がまたいいですよねー!また続き楽しみにしてます(*^^)v (2017年10月4日 20時) (レス) id: 582f0542f6 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - Rennさん» さっそく読んでいただき嬉しいです(*´ω`*)かわいいって言ってもらえるのが最高のほめ言葉です。笑 これからも、よろしお願いします(*´ω`*) (2017年10月3日 19時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
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