■85話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ36
「なるほど…」
「どうしよう、私…樹に嫌われちゃったら…」
大まかの流れはわかった。
いわゆるお互い言葉のすれ違いだ。
意気消沈気味の椿さんに名前を呼べば、再び毀れ落ちそうな涙に濡れたその瞳を俺に向けてくるのでタオルを投影して差し出した。
「貴女に涙は似合いません。どうか涙を拭ってください」
そっと眼鏡を外して涙を拭く椿さん。
眼鏡を取った方が更に美少女だなんて、眼鏡フェチというものが流行るのが頷ける。
と、邪な考えを頭の片隅で考えながらもこの二人の
なので、俺がやることは彼女の背を押してあげることだ。
「椿さん、樹くんも本心で言った訳ではないでしょう。ならお互い、もう一度話されてはどうかな？」
「…でも、樹怒っていて…」
「大丈夫、樹くんは優しい良い子です。それはつい先日出合った俺よりも、幼馴染である椿さんの方がよく御存知でしょう？」
「うん…」
「なら大丈夫」
こういうことは時間が経てば経つほど気まずくなるものだ、話すなら早いうちの方がいい。
促すようにそう言えば、大きく頷いてくれた。
「うん、そうする。私、樹に謝ってくる！ お話を聞いてくれてありがとうルイスさん！ タオル荒ってお返ししますね！」
「タオルは投影魔術ですから気にしなくていいですよ。仲直り、できることを応援しております」
来た時とは違い、元気良く部屋を出ていった椿さんを見送った。
タオルは既に消しているので問題ない。
後ろで俺と椿さんの会話を黙って聞いていたアルトリアが俺に声を掛けてきた。
「マスター、いえルイス。どうやら私はあなたを誤解しておりました」
「？ そうなのか？」
「はい。あなたもちゃんとした紳士だったのですね。少し見直しました」
「よくわからないがありがとう。だがそれよりもアルトリア、あの二人付き合ったら最高だと思わないか？ イケている
「…前言撤回させていただきます」
何故か撤回された言葉になんだと思っていたが、そのあとは特になにもなく。
強いて言うならギルガメッシュ王に薔薇風呂なるものである"提案"を受けたことだ。
実に魅力的な話だ、可能な限りその提案に乗りたいと思っている。
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります！！ 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (
レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います！ (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様！！ 二人のお風呂シーン！！ 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ：なし。
作成日時：2019年10月9日 13時
