■63話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ14
そのままの流れで歓迎会となったのだが、突然食堂のドアが勢いよく開いた。
「！」
そこにいたのはアッシュブラウンの髪を低い位置でサイドテールにした、眼鏡が特徴的な
乱れた呼吸を整えながら食堂内を見渡すと、一瞬だけ目が合った。
だが彼女は直ぐに俺から目を反らすと目的の人物の元へと駆け、抱き付いていて。
その人物は樹くんであり、彼も抱き付いてきた少女を見下ろして驚いていた。
「椿？ 椿だよな？ なんで、お前がここに…時計塔にいたんじゃ」
「樹っ、なんで勝手に消えるんだよ！！ 探したわ、馬鹿！！」
椿と呼ばれた少女は何度も樹くんの胸板に拳を当てて、抗議を上げていたのだが見兼ねたカイルさんに呼ばれて少女は樹くんから離れていく。
つい気になって樹くんに問いを投げ掛けたら紹介してくれる、とのこと。
「所長さんに挨拶してきた！」
タイミング良くこちらにくる少女と、彼女が召喚したであろう英霊がこちらにきた。
「…」
「アルトリア？」
「…いえ」
何故か難しそうに顔をしかめたアルトリアに名前を呼ぶが、表情は変わらず仕舞い。
加えて向こうの英霊も、アルトリアを見て眉間に皺を寄せていた。
関連な英霊か、と思いつつ樹くんの背に隠れて俺を見上げてくる少女ににこりと笑った。
「ルイス、紹介するよ。俺の幼馴染の千景 椿」
「初めまして、ルイス・スタインフェルドと言います」
まるで警戒する小動物を想像…どうしてかミーヤキャットを彷彿してしまう程俺を見てくる椿さんにーっと見つめる椿さんに、どうするかと考えていれば何かを閃いたらしい。
「…！ 英国紳士さん、ですか？」
とても不思議な質問を投げ掛けられた。
確かに英国、イギリス人で紳士であろうとはしているのであながち間違ってもいないのだが、返答に困るのは確か。
どう回答すべきかとあぐねていれば樹くんが助け舟を出してくれた。
「椿、その質問、答えにくくないか？ 安心しろ、ルイスは期待通り"英国紳士"だよ」
なんて優しいんだ樹くん！
彼の気遣いについいつもの言葉を呟きたいところだが、硝子の向こう側に見える宝石を思い浮かばせるような美しい瞳をキラキラさせて俺を見上げているので彼女に聞いてみようではないか。
「椿さん、良ければハグと頬擦りさせていただいてもよろしいでしょうか？」
「え…」
「ダメに決まってんだろ」
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります！！ 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (
レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います！ (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様！！ 二人のお風呂シーン！！ 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ：なし。
作成日時：2019年10月9日 13時
