■64話 視点:ルイス・スタインフェルド ページ15
樹くんに断られ、渋々引き下がるしかない。
残念と思いながら引き下がっていれば、椿さんの方から俺の方へとおそるおそるよってくれた。
「！」
遠慮気味に抱きついてきてくれて、思わず目頭に手を当ててしまう。
なにこの小動物系
思わず悶えていればすかさず樹くんが椿さんと俺を離していたので二人纏めてハグしようとすればアルトリアに止められた。
「離せ！ 離してくれアルトリア！ 俺の幸せを邪魔しないでくれ！」
「賢王、…モードレット、私がマスターを抑えておきますので早くイツキとツバキをこのマスターから遠ざけてください」
後ろから羽交い締めを受け、俺は身動きがとれない。
その間にアルトリアは各サーヴァントの方へ指示を出すが動くことはなく。
逆に樹くんが椿さんと各サーヴァントを連れて遠くの方へと行ってしまった。
「あぁ！ 行かないでくれ樹くん椿さん！」
必死の願いも虚しく、樹くんと椿さんは一番俺から遠い場所へ、更にいえば俺もアルトリアに引きずられて反対側の端へと連れて行かれた。
なんて仕打ち、酷すぎる。
「アルトリア…」
「いけませんマスター。百歩譲ってまだイツキはいいとします、ですがツバキは女性です。紳士ならば不用意に女性に触るのは」
「いや、そうでないんだアルトリア」
もちろん、今すぐ二人を愛でに行きたいのは山々なのだが、それ以前に少々問題がある。
「その…、離してくれないか？」
「離せば二人の元へ向かうのでしょう？ ならば離しません」
「…わかった、向かわない。頼むから離してくれ」
「その言葉に偽りは？」
「ない」
「…わかりました」
ようやく離れてくれたアルトリアに、ほっと息を吐く。
婚約者がいるとはいえ俺も男だ、流石に応えるものがあるのは確かで。
近くの椅子に座って項垂れていれば呆れたような視線を頭上からもらうが、そうじゃないのだ。
いくら男の振りをしていたとはいえ女性であることを理解してほしい。
「マスター、いいですか。貴方は男性なのですでツバキは年若い女性なのです」
その言葉、そっくりそのまま君に返したいよアルトリア。
ジトリとした目でアルトリアは見上げるがアルトリアは反抗的な目ととったのか説法は続いた。
どうしてこういうことに関しては鈍いんだうちのサーヴァントは。
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玲乃音(プロフ) - アルトリアとエミヤとのたい焼き話しが凄く気になります！！ 続き頑張って下さい (2019年11月7日 8時) (
レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 細波幸近さん» コメントありがとうございます。是非、妄想していただいて楽しんでいただければと思います！ (2019年10月22日 12時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
細波幸近(プロフ) - なかなか面白い展開ですね!ここでうちの子に見せたら面白そうとか妄想しちゃいますね (2019年10月22日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - 玲乃音さん» コメントありがとうございます。ルイスくんだからこそ一緒に入るのが許されたのではないかと思います。更新頑張りますね。 (2019年10月19日 22時) (レス) id: ab18fde111 (このIDを非表示/違反報告)
玲乃音(プロフ) - ウワワ〜〜!!ルイスとギル様！！ 二人のお風呂シーン！！ 楽しそうだなぁ……ギル様と風呂仲間になりたいなぁ (2019年10月19日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ：なし。
作成日時：2019年10月9日 13時
