rain43 ページ45
ベッドへともぐりこめば向きあって会話する二人。
ベッドのサイズというのもあり、距離が近づくのは必然であり、
少し言葉を通わせればにこりと微笑む碓氷。
そっと手をのばせば、遠慮がちに万理の髪に触れる。
「ん?」と声をかけられれば、「さ、さらさら…!//」と万理さんの頭を撫でてあげる碓氷。
万理「なんか恥ずかしいな」
「へ?」
万理「こんな年齢になると頭撫でられるなんて機会ないからさ」
そう笑ってみせる万理を目にすればきゅんとする碓氷。
前髪にそっと振れれば、視線に入ったのは傷跡のようなものだった。
「う?」
不思議そうにそっとその傷にふれれば、困ったように笑う万理。
「ごめんなさい、、」
万理「いいよ?Aちゃんなら…痛そう?」
「うん…痛そう…」
万理「でもだいぶよくなって、小さくなってきたんだ」
そう微笑む万理を目にすれば、なんの傷か。までは聞けない碓氷。
触れちゃいけないようなそんな予感をさせる傷跡にやさしく触れれば、そっと撫でる。
万理「Aちゃん?」
なんでかわからないけど、気持ちがこみあげてくる。
自分でも気づかないうちに瞳いっぱいに涙をためていたようで、
気づいたときにこぼしていた。
「っ!、ご、めんなさい、なんでだろう…あれ?」
ごしごしと目をこすれば、困ったように笑う万理さんは、「ありがとう」と
そっと頭を撫で抱き寄せてくれる。
背中をぽんぽんと落ち着かせるように撫でてくれるその行為に甘えていれば、
だんだんと瞼が重くなるのがわかる。
万理「おやすみ、Aちゃん」
と最後聞こえたようなそんな気がした。
彼女が寝静まったことを確認すれば、こぼした涙をとってあげる。
驚いたな、と思う反面、
自分のために泣いてくれることに一種の幸福感を覚えていた。
本当にいとおしいと思う。
彼女のことだけは絶対に自分が守って見せる。
そう決意する万理は碓氷の頬を撫でひとり決意する。
見守っていれば、「んっ//」なんて甘い声をこぼし寝がえりをうつ彼女。
暑かったのかかけていたタオルケットをはぐ彼女にくすりと笑みをこぼし、
かけなおしてあげようとすれば硬直する。
胸元から垣間見えるレースに、白い肌――。
シャツからのぞかす細い足に息を飲めば、今日は絶対寝れないと確信する万理。
頭を抱えれば、寝がえりをうち無防備に寝息をたてる碓氷に気づいたときには、
覆いかぶさっている万理なのだった。
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ヒステリックちゃん - えまってどゆこと松雪って誰??夫婦?意味分かんないえ原作でももちゃん結婚してないよね誰松雪待ってほんとヒステリック起こしそうあり得ないまってももどーゆーことなんで結婚してんのさすがに夢小説すぎるって、だめでしょさすがにごめんなさい理解がおいつかない。 (9月27日 14時) (レス) @page19 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
なつめみく - 神杉て死ぬ。ばんさんのしょうせつとか神でしかないよ、、 (9月27日 13時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - アルさん» コメントありがとうございます!ご名答です、実は前作や前々作と繋がっていたりします(●´ω`●)気付いていただけてとてもうれしいです、ありがとうございます! (2018年5月4日 20時) (レス) id: 1cf7c1df21 (このIDを非表示/違反報告)
アル(プロフ) - 松雪さんってピアニストの彼女の夢主ちゃんですかね?いつも楽しく見ています!!これからも楽しみにしています!! (2018年5月4日 20時) (レス) id: efae94ae6b (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - アリアさん» アリア様。はじめまして、コメントありがとうございます(´;ω;`) 引きました…もうひけどひけど、壮五くんしかでなくてですね、もう諦めました。笑 今回のは特にかっこよかったですよね…欲しかったですよね(;´・ω・)いえ!気軽にコメントいただければ幸いです! (2018年4月15日 19時) (レス) id: cf888fb209 (このIDを非表示/違反報告)
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