【アイナナ】"好き"って伝えてもいいですか？【大神万理】

rain18 ページ20

松雪「あ、そういえば、Aちゃん」

「はい！」


帰宅するべく３人で駐車場へと歩みを進めれば、「あっ！」と声をあげる碓氷。

駐車場に止められた赤い車を指す彼女を目にすれば隣で「ははっ」と笑う百なのだった。



「あの車のひさし除け！カーズのキャラクターですよね…すごい！本当にマックイーンみたいですね！」

松雪「Aちゃん、カーズ知ってるんだ」

百「知ってそうだよね、こどもとすぐ仲良くなりそうだし。笑」


「へ？」


松雪「あれ、うちの車なの//ちょっと恥ずかしいんだけど//」


「そうなんです？モモさんがカーズ好きとか？」

百「俺も好きだけど、あれはちがくて。うちのかわいい息子が大好きなの！」

「むすこ…？息子？！」


松雪「こ、声おっきぃ//もうモモくんも！先に私から話そうと思ったのに//」


そう頬を膨らます松雪を目にすれば、「あははごめんごめんって」なんて、

仲良くする二人を目にし、いいなーなんて微笑ましく見守る碓氷なのだった。


松雪「と、とりあえず、車の中でちゃんと話すね」

百「ほらほら乗って乗って！」

「モモさんの運転ですか！やばい、今日いろいろありすぎて明日になったら現実に帰る思いですよ」

百「そんなことないない。じゃあ、シートベルト忘れずにね」


ミラー越しにウィンクされてしまえば、「今ので何人殺せるんだろう」と呟く碓氷に

「あはは」と呆れ笑う松雪なのだった。

そして走り出せば話題は最初のものへと戻り、松雪が口火を切る。


松雪「それで話し忘れてたんだけど、さっきモモくんも話してたとおりこどもいてその//」

「かわいい息子さんですよね！全然大丈夫ですよ！」

松雪「あ、えっと、双子でふたりいるの//迷惑かけちゃったらごめんね」

「双子？！！むしろ、早く会いたいです！！」

百「あはは、Aちゃんならすぐ仲良くなっちゃうと思うよ！」

「お名前伺ってもいいですか？」


松雪「なんか改めてわが子を紹介するって恥ずかしいね//」

百「もううちの奥さんがかわいすぎてしんどいよ、モモちゃんは…！！」

松雪「モモくん…っ！！//」

百「ごめんて。笑 双子ちゃんの名前は、上が男の子で桃矢、下が女の子で雪穂だよ！」


「桃矢くんに雪穂ちゃん…最高にかわいいんでしょうね…」


百「親ばかを取り除いたって、かわいいって言えるよ！！」


「めちゃくちゃ期待してます…」

松雪「メインは音とりだからね…！！//」


車内に松雪の訴えが響くのだった。笑

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