□16話 視点:橘 樹 ページ17
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フォウフォウ、と鳴くこの小動物はなんなんだ。
すげぇモフモフしてる…
彼女に許可をもらい、撫でさせてもらえばやっぱりモフモフしてる…!
すっかり、アニマルセラピー状態になっていれば、彼女が許してくれたからか、
モフモフもまたおとなしくしてくれている。
「樹、そんなにそれがいいのか」
「めっちゃいい。俺、こういう小動物めちゃくちゃ好き!名前とかつけてるのか?」
「はい、僕はキャスパーと呼んでます」
「キャスパーか。すごい…ここの耳のとことかっ」
「フワフワですよ。でもあんまり触りすぎると嫌がるかもしれないから気を付けてくださいね」
「ストレス貯めちゃったらかわいそうだもんな。ギルは、触らないのか?」
「何故、
「いやだって、恨めしそうに見てたじゃん」
「たわけ!!誰がそんな小動物…くっ、」
モフモフのつぶらな瞳と目があったのか、なにかと戦うギル。
「つまらないプライドは捨てたほうが楽なんじゃないかな」
と面白そうに笑ってるマーリンをひと睨みすれば、どかっと椅子に座るギルを横目に、
こりゃ余計頑なになったな、と溜息をつく。
だが、そんな境界を取り払ってくれたのが彼女だった。
「良かったら撫でてもらえませんか、キャスパーも喜ぶと思うんです」
「むっ、この
ったく、こいつは、また!!
と、彼女に謝罪をいれようと行動にでようとすれば、先に口火を切ったのは意外にも彼女だった。
「僕は思ったことを言っただけですよ」
「…まぁ、そこまで言うのならばこの
なんてどう見たって精一杯な強がりをみせたギル。
あんな小さい子に丸こまれてるよ、あいつ。
キャスパー触って、完全に表情筋緩んでんじゃんか。
これは、お礼をしないとな、と立ち上がれば、好きな食べものを彼女に聞けば、
"パンケーキ"と微笑む。
「じゃあ、良かったらパンケーキ御馳走させてよ。さっきの御礼」
「さっきの?」
「そっ、さっきの。感謝の心は日本人の心なんだ」
と笑ってみせれば「少し待っててな」とぽんぽんと頭を撫でてあげるとなんだか妹を持ったみたいだ。
でも、見た目に反し、大人びた彼女にそんな扱いは失礼かもしれない。
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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 見に行ってみます (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» uranai.nosv.org/u.php/hp/hyuuga075 御姉妹のイメージとしてはこちらとなります。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» 無理なら、次女の容姿はどんなのか聞きたいです。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» お気遣いありがとうございます。いえいえ、そこまでしていただかなくてもよろしいですよ。なんとか自分で無から有を産み出せるように努力してみますので。ご提案ありがとうございました。 (2019年10月9日 20時) (レス) id: 1e7455f34a (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 翔べないペンギンさん» それなら、自分が書きましょうか?次女の容姿がわかれば書けますよ。 (2019年10月9日 15時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン/湊 | 作者ホームページ:なし。
作成日時:2019年9月24日 22時