二箱目 ページ4
千side
一週間ほど旅行に行ってきた。いつも通りみんなには何も言わずに。
帰ってすぐに治君にバレた。治君は感がいいから行く前には何処に行くかすらバレとった。
お陰で、八ツ橋買ってこないかんくなって…。まあ喜んでくれるんやったら良いんやけどなぁ。
昨日帰ってきたら治君から連絡があって、うずまきに来てほしいって事やった。
そう言われたからうずまきで待ってたら、噂には聞いてた新入社員って子も一緒に来た。
素直で元気な子やったわ。社員の分もお土産渡して、今から森先生のとこへ行くんやぁ
森先生には何も連絡しとらんけど…まぁ行けるわな。
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ポートマフィア前
構「すみませんが、部外者の立ち入りはお引き取り願います」
嗚呼…やっぱりここで捕まってしまうんよなぁ。そろそろ顔パスとかならんかなぁ
「部外者やないで〜?俺なぁここの一番偉い人に会いに来てん。あとご自慢のお嬢さんにも会わないかんの。一昨日まで京都と大阪行ってきたんよ。そんでなぁ…そのお嬢さんにお土産買って来たん。な?部外者やないの…。あと俺、龍之介君にもお土産買ってきてなぁ…その子の妹にでもええから渡させて?いかん?」
そう、確かにアポ無しやけど用はいっぱいある。こんなんで通れるはず無いんやけど…
構「……駄目ですね。本当にその方達の知り合いなのか証拠も無いので」
証拠…?そんな事でええの?簡単やわ
「ほな…森先生にでも電話しよか…。」
Prrrrrr…
森「もしもーし。薬袋くんかい?どうしたんだい急に…私今、エリスちゃんのお着替えで忙しいのだよ」
「そうですか。京都と大阪行っとったんですよ。お宅のお嬢さんにお菓子買ってきたんで、今下居るんですけど…。悪いんですけど、来てくれます?足止め食らっとって…」
苦笑しながら森先生と話す。構成員はハッとした様に俺の事を見る。
森先生に、部屋まで来るよう言われそう構成員に伝える。
構「も、申し訳ありません!どうぞ」
ずっと俺の前に立っていた構成員が、横に避け道を開ける。
俺は手を振り、どーもと構成員を横切った。
「あ、構成員さんにもお土産あるから、後で食べたって!」
振り返り、そう付け足して。
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作者名:馬鹿緑 | 作成日時:2020年5月27日 19時