幻想なる蜘蛛の糸 ページ22
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柳田さんじゃなくて、涼太くんが座る運転席
肘掛けに右腕を掛けながら、左手でハンドルを切る涼太くん
…こう見えて運転荒いんだよな、涼太くん
涼『 そんなに俺かっこいい？ 』
「 まだ死にたくないな、って思って 」
涼『 殺さないよ、安心して 』
クスクスと楽しそうに笑う涼太くんは、肘掛けに置いてた右手を顎に当てた
……何してもいちいち絵になる。
「 …あー、しゅーうえむらーーー 」
涼『 え、誰？ 』
「 あそこ、化粧品ブランド 」
涼『 へー、そんな人の名前みたいなんだね 』
「 ウエムラシュンなら中学生の頃同じクラスにいた 」
涼『 なにそれ面白話？ 』
「 はいはい黙ります。 」
こんな私を見てさらに笑う涼太くん、到着〜って言って近くのコインパーキングに車を止めた
「 えっ、どこ行くの？ 」
涼『 まぁまぁ付いてきなさいな 』
「 急に何キャラ？ 」
涼『 王子キャラ 』
「 ズレてる。 」
クルマに鍵を掛けて、サラッと手を掴まれたと思ったら、爽やかに笑った王子様は私をエスコートする
「 … 」
涼『 どうも〜 』
『 いらっしゃいませ 』
「 …… 」
涼『 俺さ、このチーク、Aの肌の為に作られたと思ってるんだよね 』
「 ちょっと待ってなんでここ、 」
連れて来られたのは、大好きなDiorのショップ
キラキラで息が出来なくなっても構わないくらい大好きな空間
涼『 あれ、ここ好きなんだよね？ 』
『 ここのやついっぱい持ってるから好きだと思って… 』
「 大好き… 」
涼『 良かった！Aにプレゼントしようと思ったんだけど、何買ったらいいか分からなくて 』
「 でも今日誕生日でも記念日でもない…よね？ 」
涼『 ……なんか、元気ないのかな〜って 』
近くのライトにグロスをかざしてた涼太くんは、やるせなく笑いながらそう呟いた
私のせいで、涼太くんにこんな顔をさせてしまった…
どんどん深くなる蟻地獄、伸びてきたのは蜘蛛の糸でも何でもなくて、大好きな涼太くんの細くて逞しい腕だった
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mi(プロフ) - この作品面白すぎます。好きすぎて毎日更新確認しちゃいます、、 (2018年8月29日 20時) (
レス) id: 3deac03ec5 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃむ(プロフ) - みーおん。さん» て、天才？！そんな！めちゃくちゃ嬉しいけどめちゃくちゃ恥ずかしいですね...（笑）私も軽率に秘書になりきって書いてるので皆さん一緒に軽率に秘書になっちゃいましょう( ^_^)/~~（笑） (2018年8月28日 22時) (レス) id: 3a9aed4a40 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃむ(プロフ) - hakuさん» ありがとうございます！なかなかスローペースでの更新で申し訳ないです……これからも是非よろしくお願いしますo(^_^)o！！ (2018年8月28日 22時) (レス) id: 3a9aed4a40 (このIDを非表示/違反報告)
なーちゃむ(プロフ) - ゆさなぁさん» えー！ありがとうございますー！！それは良かったです（ ; ; ）これからもよろしくお願いします( ^_^)/ (2018年8月28日 22時) (レス) id: 3a9aed4a40 (このIDを非表示/違反報告)
haku(プロフ) - このお話大好きです！いつも楽しみに読ませていただいています！次の更新も楽しみにしています！ (2018年8月27日 23時) (レス) id: 8e88927be4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なーちゃむ
| 作成日時：2018年4月28日 20時
