Snow White

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龍『 … っ、』





いつも通りに肌を重ねる。
指が触れる所全部に熱を帯びる。





龍『 …誰のこと考えてん 』


「 っ、」




龍友と居るのに、嫌だ、嬉しくない。





龍『 やめた 』


「 … 」


龍『 どうしたん、なんかお前今日おかしいで 』


「 おかしくさせるの、龍友じゃない 」


龍『 はっ？ 』


「 …もう、嫌、疲れた 」


龍『 ……帰る 』





私の上から降りて、無言で服を着る。

仰向けになって溢れてくる涙を必死に隠す。
それでも隠しきれない雫は、直ぐに落ちて枕に滲む。





龍『 …明日、よろしくな 』





鍵を鳴らしながらジャケットを羽織って、GENERATIONSのボーカルとしてよろしくと言う。


初めてだった。

龍友と居るのに嬉しくないなんて、
いち早く龍友と離れたいと思うなんて、
…龍友に、触れて欲しくないと思うなんて。





「 ……涼太くん、っ 」




ひとりになった寝室に響く私の声は、思いもしなかった人を呼んでいた。


こんなにも彼を意識したのは初めてだし、こんな時に他の人が頭に浮かぶのも初めてで、

もう、自分のことがよく分からない。









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