my prince . your princess

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「 ...言い訳なら今だけ聞いてあげる。」






『 えっ、と...その、一週間後にある、イベント？で必要なものを...探してまして 』









一週間後。カレンダー見ればピンクの丸。





私の誕生日。






あぁそっか、今年は仕事なのか。
最近忙しいもんね。









「 そう。仕事なら許す。カレーはちゃんと食べてね。小森くんにも悪いから。 」






『 え、仕事？ 』






「 ...え？ 」







『 いや、Aの誕生日やろ。』









まだ口が辛いのか、サラダをむしゃむしゃしながら何言ってんだ、の目でこちらを見るブルちゃん。









「 え、イベントでしょ？ 」






『 うん、誕生日。店行く時間ねぇから調べてある程度決めてから買いに行こうと思って...ってあかんこれネタバレやん 』







「 はぁ？ 」









我ながら間抜けな声。



どうして彼はこうも憎めないのか。








「 ぷれ、え、そんなの、え、バースデーソング歌ってくれるだけでいいのに 」






『 アホか歌なんていつでも歌えるやろそーゆー改まってするプレゼントも大事なの。 』









あーあ、涼太にこーなるなよって言われとったのに〜何しとんねん




なんていじけながらトマトほっぺに詰めてキャベツをツンツンする龍友がどうも愛しくて仕方ない。









「 ...ごめん、カレー新しいの持ってくるね... 」






『 まじ！ 』









あー、ほんとに、その笑顔でバースデーソング歌ってくれるだけでいいのに。




いきなり乙女心揺さぶっちゃうようなことしてくれちゃって。




これじゃあただの幸せじゃないか。








...小森くんに悪いことしたな









「 ごめん龍友、小森くんに謝っておいて 」






『 え、なんで隼？ 』









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