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銃兎から駅に集合と連絡が入った。

「で、理鶯はどこに居たんだよ」

「Aさんのところだ」

「またかよ」

「そろそろ理鶯たち着く頃だな」

「“たち”って他に誰か来んのかよ」

「言ってなかったな、Aさんも呼んだんだ。例の事件の面通しを…」

途中から銃兎の話は入ってこなかった。
Aも一緒?今から来るのか?
うさぎ野郎が、先に言っとけや!
Aの顔を見るのはあの事件以来だ。
イライラしてタバコに火をつけた。

タバコを咥えて前を向けば知った顔が二人こっちへ歩いてきた。

イライラした気持ちを押さえられず
「おせーんだよ」とAに向かって言ってしまった。
言う相手を間違えた。


「左馬刻、お前も来るだろ?」

二人を乗せてドアを閉めた銃兎がこちらに寄ってくる。
俺が行く必要がどこにあるんだ。
お前らと乗るつもりねぇっつーの。
なんなんだよ、腹立つな。
乗車を断り、後で連絡寄越せと吐き捨てて駅に向かった。

暇を潰して3時間強。
銃兎から連絡が入った。
15時前には駅に着くと。

正直アイツらが一緒にいるところで
Aにあまり会いたくなかった。
なんか調子狂う。

銃兎から連絡があったとき、
Aは駅から電車で帰ると聞いていた。
Aが駅に入ったら合流しよう。
少し遅れる、と銃兎に連絡を入れた。

車からAが降りてくるのが見えた。
さっさと帰りやがれ。

駅へ向かっていくのを目線で追いかけていると
目立つピンク色の頭が視界に入った。

乱数じゃねーか。
なんでアイツがここに…

乱数かAに近づいていく。
アイツら知り合いだったのか?

二人を見ていれば、急に手を繋いで走り出した。

おいおいおい、電車乗るんじゃねーのかよ。
乱数の奴何やってんだ!

思わず二人の跡を追いかけたが、
白いワゴンに二人が乗って走り去るのを見届けることしかできなかった。
大丈夫なのか?
不安な気持ちを押さえて、銃兎達がいる方へ引き返した。

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設定タグ:ヒプマイ , 碧棺左馬刻 , ヨコハマ   
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チミ(プロフ) - 曇天に笑うさん» 小説を読んでいただきありがとうございます。曇天に笑うさんの仰る通り「佐」となっていた箇所が複数ございましたので訂正致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2020年4月14日 15時) (レス) id: 45074b8498 (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 佐馬刻の佐が違う左だけど (2020年4月14日 13時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那賀川かがな | 作成日時:2019年9月24日 2時

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