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夕御飯を済ませお風呂に入り、ゆっくりテレビを見ていると電話が鳴った。

画面を見ると予想外な人物。
左馬刻くんからだった。

「もしもし」

『よう』

「どうしたの?」

『無事に帰れたかよ』

「え?うん、もう家だけど…なんで?」

『あ?なんでじゃねーよ、お前乱数の車に乗ってただろ』

何で知ってるの??

『駅に着いたら、偶々見たんだよ、お前らが手繋いでんの』

お前ら知り合いだったのか。と不思議そうに聞いてくるものだから経緯を説明した。

『お前は学ばないタイプか?知らねぇやつにノコノコついていくんじゃねぇよ!』

急に怒鳴られてスマホを思わず耳から離した。

「そんな怒らなくても!知らない人ってわけじゃなかったし…」

『は?お前はポンコツか?黙って銃兎に送られてれば良かったんだよアホ。変な気使いやがって』

うっ…そう言われれば確かにそうだったかもしれない…。
変な気?

『乱数に何か言われたか?』

「え、別に何も…連絡先は渡されたけど」

モデルの話は黙っておこう。

『絶対連絡すんなよ、アイツには関わるな。碌なことねぇから』

「う、うん」

『何も無かったならいいわ、切るぜ』

心配してくれたの?

「待って!左馬刻くん!」

『んだよ』

「銃兎くんから聞いたんだけど、犯人見つけてくれたの左馬刻くんなんだってね。今日お礼言いたかったんだけど会えなかったから…ありがとうね」


ん?返事がない。
画面を見るけど通話は切れていない。

「聞こえてる?」

『おう』

「今度お礼させて」

『なんだよ、雪でも降んのか?』

「失礼な。ご飯でも奢るよ」

『ふっ、うまいところ連れていけよ』

「探しておきます」

また連絡すると言って電話は切れた。

左馬刻くんって結構優しい人なんだ。
話せば分かる人なのかも。

ヨコハマでおいしいお店探してみよう。

ヨコハマに行くことが楽しみになってきた。

戻ろうかな、ヨコハマ。

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チミ(プロフ) - 曇天に笑うさん» 小説を読んでいただきありがとうございます。曇天に笑うさんの仰る通り「佐」となっていた箇所が複数ございましたので訂正致しました。ご指摘ありがとうございました。 (2020年4月14日 15時) (レス) id: 45074b8498 (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 佐馬刻の佐が違う左だけど (2020年4月14日 13時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那賀川かがな | 作成日時:2019年9月24日 2時

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