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1.訪れ ページ2

目を開くと、慣れ親しんだ事務所の高く明るい天井が見えた。
昼休みが終わる十分前にセットした、スマホのアラームが側のテーブルで鳴っている。
手を伸ばしてアラームを切り、業務的な固いベッドからむくりと起き上がる。

食道に何かが残っている気がした。
顔をしかめ、スマホの隣に置いてあったペットボトルのミネラルウォーターをあおった。

どんな夢だっただろうか。
水で滲んだ様にぼんやりとした輪郭のみが浮かび上がってくる。
少なくとも、仕事の前に見たい夢では無かったはずだ。
酷い消耗を感じてため息を吐くと近くで打ち合わせをしていた社長が、あ、と小さな声を上げてやって来た。

「さっちゃん、大丈夫?
何か凄く疲れてるみたいだけど」
「すみません、昨日も遅くまで撮影で。大丈夫ですよ」
「うわぁ、大変。
どう?御眼鏡に叶う子は居た?」

それほど大変だと思っていなさそうな声で社長は聞く。
労いよりも、質問の方が本題なのだろう。
俺は笑って首を振った。

「全然ですね。
デビュー前の新人の子の宣材撮りばかりだったので、まだまだって感じです」
「なんだぁ、つまんないの。
あ、なら今入った仕事受けてみる?
気に入るかは分かんないけど」
「良いですよ。どんなですか?」
「ほら、今、ディビィジョンバトルだっけ?やってるでしょ。あれの、ナゴヤ代表の子達の宣材とジャケ写」
「了解です」

数年前から始まったH歴と、それに伴うH法案。
言葉で戦う、なんて言われても自分には縁がないだろうと思っていたし、どうでも良かった。

1-2.仕事→←プロローグ



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設定タグ:ヒプノシスマイク , 市販書き(二次創作) , 波羅夷空却   
作品ジャンル:恋愛
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守澪 、 - Mad Sick Bad*さん» 閲覧 、コメントありがとうございます 。空却くん良いですよね 。公式のかっこよさを小説で表現し 、惚れて頂けて嬉しいです 。もう少し続けていこうと思うので 、これからも宜しくお願いします 。 (2020年1月20日 19時) (レス) id: f62cf8cecd (このIDを非表示/違反報告)
Mad Sick Bad* - 空却くん可愛いし綺麗だし、格好いいなァ。惚れ直す。 (2020年1月19日 18時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:守澪 、 | 作成日時:2019年12月18日 20時

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