【ヒプノシスマイク】おい、こいつどうにかしろpart5

story128 ページ8

藤原side




本当、とんだ捻くれ者だ


わざわざ隠していたことを話すなんて


しかもこのタイミングに、な


嬢ちゃんは驚いたような苦しそうな、なんとも言えない表情を見せた





｢なんで、あんたがそのこと知ってんの……！？
だってもうあの時には関わってなかったはずなのに……！！｣





そこまで言うと何かに気づいたかのように顔を上げて言った





｢ねぇ、まさかあんたが……｣

｢あぁ、俺が指示を出した
殺した後に切腹させて口封じしてな｣





そう言った瞬間、絶望的な表情を見せた



瞳が揺らぎ、呼吸の仕方を忘れたかのように全く動かなくなった嬢ちゃん


その様子を見たからか、声を荒らげる碧棺左馬刻にまた挑発的な態度をとる組長






｢てめぇ、どこまで腐ってやがるんだ！！｣

｢別に俺は自分の守りたかったもんを守っただけだ｣

｢あ！？｣

｢愛されることを覚えたAなんて、Aじゃないだろ？｣

｢てめぇ、ふざけんな！！｣





そう話しているうちに膝から崩れ落ちた嬢ちゃん


それに気づいた入間銃兎と毒島メイソン理鶯は咄嗟に嬢ちゃんの元へ行った





｢私のせいで……
私のせいで死んだの……？｣

｢落ち着け、A！！｣





おぉ、あの入間銃兎が声を荒らげるなんてな


いつでも冷静沈着のイメージだったが、そういうわけではなかったらしい


まあ、正直この状況を俺がどうこう出来るわけじゃないし


とりあえず……




｢これ以上事務所壊されないようにしねぇとなー……｣

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