【ヒプノシスマイク】おい、こいつどうにかしろpart5

story145 ページ28

｢ねぇねぇ、オネーさん
僕からちょっといいかな？｣

｢なに？乱数｣

｢実は昨日、オネーさんの知り合いにあったんだ｣

｢知り合い……？｣





私にはあまり知り合いはいない


仕事を含めれば確かにそれなりにいるかもしれないけど……


誰だろうと思いながら乱数に尋ねた





｢名前とか聞いた？｣

｢ううん、名前は聞いてないんだけど……
１回だけオネーさんと歩いてる時に話しかけてきた……｣

｢あ、わかった｣





乱数と歩いていた時に1度だけ会った彼女のことを思い出した




彼女……佳奈は、奴と隣にいることが多かった


私とまだ一緒にいたときは付き合っているなんて話は聞いていなかったけど、もしかしたら付き合っていたのかもしれない



もしかしたらまだ付き合っている可能性もある



なんとなくあの2人の関係がそう簡単に切れるとは思えなかった






｢……それで彼女はなんて？｣





きっと奴が捕まったことに関してだろう


直接会って暴れる……なんてことはもちろん避けたい


どうにかしないとな……と考えていたときだった





｢オネーさんに謝りたいから連絡先を教えてもらえないかって｣

｢……え？｣

｢もちろん断ったよ
個人情報だしね！｣

｢ありがとう、乱数｣

｢そしたらこれ、渡されたんだけど……｣





そう言って渡してきたのはメールアドレスと電話番号の書いてあるメモ用紙だった

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