【ヒプノシスマイク】おい、こいつどうにかしろpart5

story141 ページ24

｢全部終わったんならもう縛られるものもないんだろ？
今からなんでも出来るな！｣

｢え？｣

｢だってAとか乱数から聞いた話だと、殺された犯人を見つけることにも時間を割いてきたんだろ？
で、この前の奴らから襲われることもないんだから｣





『俺、なんか変なこと言ったか？』

と言いたげな顔で首を傾げた


帝統のいうことは最もだった


もう縛られることのない今、自分の好きなことをすればいいのだろう


でも、それがわからなかった


こうやって話しているうちにわかるかと思っていたけど、そう簡単なことでもなかったらしい





｢何かやりたいこととかないんですか？｣

｢やりたいこと……｣





そう言われてパッと浮かぶことも無く、黙ってしまった私に乱数は話を変えるように

『ねぇねぇ、オネーさん！』

と言った





｢なに？｣

｢オネーさん、今度またどっか遊びに行かない？
せっかく一区切りついたならいいでしょ？｣

｢それはいいけど……｣

｢やったー！
じゃ、また計画立てようね！
幻太郎と帝統……は別に大丈夫か
幻太郎、ちゃんと予定空けといてね！｣

｢なるべく空けられるようにはしておきましょう｣

｢おいおい、乱数！
俺は暇人とでも言いたいのかよ！｣

｢え？
だってそうでしょ？｣

｢俺にだって忙しいときぐらい……｣

｢賭場に行くだけですよね？｣

｢そ、そそそれ以外にも……｣




あ、他にやることあんまりないんだ……と心の中で失笑する


まあ、ギャンブラーだからそんなもんだよね





｢あー、クソ！！
タバコ吸ってくる！！｣

｢どこ行くの？｣

｢屋上｣

｢私も行っていい？｣

｢お前が来る必要なんて……｣

｢良い？乱数｣

｢うん、もちろん！｣

｢やったー、ありがとう！｣

｢俺にじゃねぇのかよ！？｣

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