◇139◇ ページ41
静かな部屋に時計の音がやけに大きく響いて、ぼんやりと目を開いた
体は怠くて下半身が重い感じがするけど、今は痛みは引いてる…
「今…何時……」
ゆっくりと起き上がって時計を見ると、いつもの夕飯の時間を少し過ぎた頃だった
完全に眠りこけてしまった……
誰も呼びに来なかったのは、ツナくんが伝えてくれて、皆が気を遣ってくれた結果なんだろうけど
お昼過ぎに眠って今の今まで爆睡って…
「…おなかすいた」
食堂に向かうべく、乱れた髪と服を整える
…こんなにぐっすり眠れたのっていつぶりだろう
いつもは布団に入ってもなかなか眠れないし、何度も起きたりするのに
さっきは……あっという間に眠くなって、夢も見ないほど深く眠れた
「っ、」
思い出して、かぁっと顔が熱くなる
あったかくて、おひさまのにおいがして、安心して…
ドキドキしたけど…しあわせだった
毎晩あれくらいコロッと眠れたらいいのに…なんて思いながら部屋を出る
ビアンキ「あら、A」
「ビアンキさん！」
ビアンキ「起きたのね。そろそろ起こそうと思って来たところよ」
「あの…、ごめんなさい、家事ほったらかして…」
ビアンキ「大丈夫よ、ツナから聞いたわ。私も、あなたが生理痛酷いの知ってるから。今はどう？」
「随分楽になりました」
ビアンキ「そう…、よく眠れたみたいね」
クス、と笑ったビアンキさんの手が伸びてきて、私の頬に触れた
少し冷たい指先からでさえいい香りがして、緊張してしまう
ビアンキ「ツナに…何かしてもらったの？」
「…えっ」
耳まで真っ赤に染まっていくのが自分で分かった
答えられずにいると、ビアンキさんは口元に手を当てて考える素振りをした
ビアンキ「…そろそろ、話してもいい頃かしら……」
「…？」
ツナ「A！」
「あっ、ツナくん…」
ドキリとする私に、ツナくんは心底心配そうな顔で駆け寄って来る
ツナ「A、寝てなくていいのか」
「うん、もう大丈夫。ありがとうね」
ツナ「……本当か？」
じっ…と、彼の大きな目に見つめられて、鼓動が鳴り止まない
ツナ「Aの“大丈夫”は信用できないからな…」
「えっ、」
ツナ「すぐ強がるから」
ツナくんは少し寂しそうに微笑んだ
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アイシー(プロフ) - 今まで白ツナや黒ツナ等だったので、ハイパーって新しい！と思ったのと同時にハイパーツナ君に惚れてしまいましたｗハイパーでもツナはツナのままのところとかがすごく可愛らしいし、戦闘シーンはかっこいいです！これからも頑張ってくださいっ!!! (2015年6月22日 7時) (
レス) id: dfd3b15349 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - 夏みかんさん、初めまして！ハイパーカレシ、ツナのちょっと不器用な感じと、夢主ちゃんのツナへの思いがもうたまらないです！ご自分のスピードでよろしいので、更新頑張ってください！応援させていただきます！ (2015年6月9日 2時) (レス) id: 75663eea7a (このIDを非表示/違反報告)
ユズ(プロフ) - 突然失礼します。とってもいい小説なのでコメントさせていただきました。ツナさんと夢主の今後が気になりますが、雲雀さんと夢主の関係も気になります!!いったいどんな関係なのですか!?(これは聞いちゃダメか(笑)とっても気になります。頑張って下さい,応援しています。 (2015年5月25日 19時) (レス) id: be793533bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏みかん | 作成日時：2015年5月21日 16時
