◇124◇ ページ26
医療室に到着し、ゆっくりとベッドに下ろされた
彼がこんな風に丁寧に扱ってくれるのは、何というか…少し意外だ
獄寺「ここなら安全なはずです。アネキ探して呼んで来ますんで」
「…ごめんね」
獄寺「え、何で謝るんすか？」
「だって…隼人、ツナくんの方に居たかったでしょう？」
いつだって隼人はツナくんのことを見ていて、ツナくんのことを一番に考えてる
だからきっと…さっきも、今だって…本当は傍に居たいんじゃないかって
申し訳なさでいっぱいの私に、隼人は少し驚いた顔をして…「いいんすよ」と笑った
獄寺「バジルの言う通り俺だと傷つけちまうだろうし…どの道、雨属性の奴らに任せるしかなかったと思うんで」
「…？」
獄寺「それに、10代目の大事な人を守るのも、右腕の役目ですから」
「みぎうで…」
隼人は、ツナくんの話をする時は良い顔をするなぁ
何だか嬉しい気持ちになる
杞憂だったことに安心しながら、お礼を言った
…
隼人から知らせを受けて駆けつけてくれたビアンキさんに診てもらうと、軽い脳震盪だと言われた
怪我は小さなかすり傷程度で、してないに等しくて…よかった
目に見えて怪我をしていたら、きっとツナくんは落ち込んじゃうと思うから
ツナ「A！」
「ツナくん、」
青い顔で医療室に飛び込んで来た彼は、何故か全身びしょ濡れだった
「ど、どうしたの、そんなに濡れて…」
A「俺のことはいい、A、怪我は」
切羽詰まった表情で尋ねるツナくんは息を切らしていて…ここまで走って来てくれたことが分かる
無事なようで、一先ずほっとした
不安そうに瞳を揺らす彼を安心させたくて、「大丈夫だよ」と笑って見せたけれど…
ツナくんは一層表情を歪めてしまった
ツナ「…嘘だ、あんな風になって…無傷なはずないだろ」
「…ツナく、」
ビアンキ「ツナ、Aを困らせてどうするの」
ツナ「！」
ビアンキ「じゃあA、私は行くけど、ちゃんとベッドで安静にしてるのよ」
「はい、ありがとうございました、ビアンキさん」
お世話をしてくれたビアンキさんが出て行くのを見送った後、2人きりの医療室に沈黙が流れる
それを破ったのは、ツナくんの「ごめん」という声だった
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アイシー(プロフ) - 今まで白ツナや黒ツナ等だったので、ハイパーって新しい！と思ったのと同時にハイパーツナ君に惚れてしまいましたｗハイパーでもツナはツナのままのところとかがすごく可愛らしいし、戦闘シーンはかっこいいです！これからも頑張ってくださいっ!!! (2015年6月22日 7時) (
レス) id: dfd3b15349 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - 夏みかんさん、初めまして！ハイパーカレシ、ツナのちょっと不器用な感じと、夢主ちゃんのツナへの思いがもうたまらないです！ご自分のスピードでよろしいので、更新頑張ってください！応援させていただきます！ (2015年6月9日 2時) (レス) id: 75663eea7a (このIDを非表示/違反報告)
ユズ(プロフ) - 突然失礼します。とってもいい小説なのでコメントさせていただきました。ツナさんと夢主の今後が気になりますが、雲雀さんと夢主の関係も気になります!!いったいどんな関係なのですか!?(これは聞いちゃダメか(笑)とっても気になります。頑張って下さい,応援しています。 (2015年5月25日 19時) (レス) id: be793533bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏みかん | 作成日時：2015年5月21日 16時
