◇118◇ツナside ページ20
夕飯を食べた後、リボーンに呼び出されたかと思えばいきなりバイクの練習をさせられた
戦闘訓練以外にも、バイクを乗りこなせるようにならないといけないとは…
先行きに不安を感じていると、隣を歩いているリボーンが思い出したように口を開いた
リボ「そういや、正一が口を滑らせたそうだな」
「あぁ…Aのことか」
リボ「あいつ、ずっとスパイやってきたくせに変なとこ抜けてんな」
それは俺も少し思った…が、そういう所が正一の憎めないところだと思う
「お前、知ってたんだろ」
昨夜の「あの時点で考えても分からなかったと思うぞ」という言葉…
俺がAに向ける感情を、俺自身が自覚する前からリボーンはお見通しだったというわけだ
いつものことながら何か悔しい
リボ「このアジトにもAが居た痕跡があったからな」
「痕跡？」
リボ「一番分かりやすい所だと図書室だ」
「え、」
リボ「この時代は電子書籍が主流だが、フゥ太によればAは紙の本を好んで読んでいたそうだぞ」
リボーンがニヤリと笑った
リボ「お前が、Aのために作らせたってことだ」
「！？」
確かこのアジトの完成度は6割程と聞いた
部屋を作るくらいだから…完成したらAはここを頻繁に出入りする予定だったのだろうか
もしそうなら、言い訳できないくらい“こちら側”の人間ということに…
リボ「んで、どーすんだツナ」
「？」
リボ「ずっとこの時代のAがマフィアと関わりがある理由を知りたがってただろ。答えを知って、お前はどうすんだ」
「……」
今日、時間さえあればそのことばかり考えていた
未来の俺達のこと、今の俺の気持ち、屋上でAがくれた言葉…
これから俺はどうするべきか、俺の知る全てで考えた
「なぁリボーン、未来は変えられると思うか？」
リボ「…さぁな、お前次第だ」
リボーンは昨夜と同じセリフを返す
俺は頷くと同時に決意した
未来の俺がどんな選択をしていようと関係ない
“俺”は絶対に…Aを危険なマフィアの世界に巻き込んだりなんかしない
それが今の俺の揺るがない気持ちだった
それもこれも、まず過去に帰らなくては何も始まらない
Aを平和な過去の、いつもの日常へ帰すんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイシー(プロフ) - 今まで白ツナや黒ツナ等だったので、ハイパーって新しい！と思ったのと同時にハイパーツナ君に惚れてしまいましたｗハイパーでもツナはツナのままのところとかがすごく可愛らしいし、戦闘シーンはかっこいいです！これからも頑張ってくださいっ!!! (2015年6月22日 7時) (
レス) id: dfd3b15349 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - 夏みかんさん、初めまして！ハイパーカレシ、ツナのちょっと不器用な感じと、夢主ちゃんのツナへの思いがもうたまらないです！ご自分のスピードでよろしいので、更新頑張ってください！応援させていただきます！ (2015年6月9日 2時) (レス) id: 75663eea7a (このIDを非表示/違反報告)
ユズ(プロフ) - 突然失礼します。とってもいい小説なのでコメントさせていただきました。ツナさんと夢主の今後が気になりますが、雲雀さんと夢主の関係も気になります!!いったいどんな関係なのですか!?(これは聞いちゃダメか(笑)とっても気になります。頑張って下さい,応援しています。 (2015年5月25日 19時) (レス) id: be793533bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏みかん | 作成日時：2015年5月21日 16時
