◇99◇ ページ1
ツナ「それで…2つ目は？」
「あ…、えっと」
2つ目は……
本当は言いたくない
でももう、今言ってしまわないと…きっとずるずると先延ばしにしてしまう
「2つ目は……ここでこうして2人で会うの、これで最後にしようって…はなし」
私の言葉にツナくんが小さく声を零した
「嫌になったとかじゃないよ。ここでゆっくり話せて、ツナくんのこと沢山知れて嬉しかった…」
ツナくんが気に病まないように、しっかりと言葉にした
だけど何だか嘘をついているような後ろめたさがあって…ツナくんの顔が見れない
ツナ「…どうしてか、聞いていいか」
「……」
ツナ「やっぱり、リボーンの言ったこと気にしてるのか？」
「…、ごめん…」
理由なんて…ツナくんに言えるわけなかった
もしも…私の気持ちをハルちゃんやツナくんに知られてしまったら…
優しい2人は、きっと悩んでしまう
今のままでは…いられなくなる
溢れてしまいそうなこの気持ちを押し殺すのは苦しいけれど、みんなの傍に居られなくなるのはもっと嫌だ…
ツナくんに見えないようにして、拳を固く握り込んだ
ツナ「…俺も…答えられてないこと沢山ある。だから尚更、俺はAが話してくれるのを待つしかない……でも、」
「…！」
顔、見れないって思ってたのに…
私はいつの間にか、吸い寄せられるように彼の瞳を見つめていた
ツナ「お前がそんな顔してる理由を知りたいと思う」
「…わたし…は……」
真っ直ぐな声色に、悲しそうな眼差しに、全て打ち明けてしまいたくなる
だけどその優しさに甘えてしまったら…今の関係は崩れてしまう……
せっかくできた友達と、仲間と…みんなで笑っていたい
大好きな人達が幸せになるのを見届けられる範囲に居られれば、それだけでいい
“ずっと”なんてないのかもしれない
それでも私は…変えたくない
変わるのが、怖い
「……ツナくんさえ良ければ、また色々話したい。次からはみんなで」
ツナくんが求めてるのはこんな言葉じゃないって分かってるのに…私は本当にずるい
彼は眉間に皺を寄せて苦しそうな顔をした
ツナ「お前がそう言うなら…分かった」
「…っ」
ツナ「そんな顔するな、また話そう…みんなで」
彼は気遣うように微笑んで、「おやすみ」と言って図書室を出て行った
胸が張り裂けてしまいそうに、痛かった
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アイシー(プロフ) - 今まで白ツナや黒ツナ等だったので、ハイパーって新しい！と思ったのと同時にハイパーツナ君に惚れてしまいましたｗハイパーでもツナはツナのままのところとかがすごく可愛らしいし、戦闘シーンはかっこいいです！これからも頑張ってくださいっ!!! (2015年6月22日 7時) (
レス) id: dfd3b15349 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - 夏みかんさん、初めまして！ハイパーカレシ、ツナのちょっと不器用な感じと、夢主ちゃんのツナへの思いがもうたまらないです！ご自分のスピードでよろしいので、更新頑張ってください！応援させていただきます！ (2015年6月9日 2時) (レス) id: 75663eea7a (このIDを非表示/違反報告)
ユズ(プロフ) - 突然失礼します。とってもいい小説なのでコメントさせていただきました。ツナさんと夢主の今後が気になりますが、雲雀さんと夢主の関係も気になります!!いったいどんな関係なのですか!?(これは聞いちゃダメか(笑)とっても気になります。頑張って下さい,応援しています。 (2015年5月25日 19時) (レス) id: be793533bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏みかん | 作成日時：2015年5月21日 16時
