◇129◇ ページ31
「あの…ディーノさん…も、ツナくんの仲間なんですか？」
ディーノ「ああ、俺はリボーンの教え子で、ツナの兄貴分ってとこだな」
少しだけ、体の力が抜ける
“ツナくんの仲間”であることが、私にとって1つの安心材料になってきてる…
「よろしくお願いします」と頭を下げると、ディーノさんは優しい声で「よろしくな」と返してくれた
「そうだ、A、体調はどうだ？昨日の騒ぎに巻き込まれたって聞いたぜ」
「あ…はい、もう大丈夫です」
答えると、不意に手が近づいてきて、私の頭をさらりと撫でた
「！？」
ディーノ「よかった、心配してたんだ」
びっくりしたけど…あったかくて優しい大きな手に撫でられるのは、嫌じゃなくて
むしろ、安心感さえあるような…
少しだけ…ツナくんの手に似ている
黙って撫でられていると、ディーノさんは可笑しそうに笑った
ディーノ「10年前のAはこんなに可愛い反応するんだな」
「へ、」
ディーノ「ああ、もちろん、この時代のAもすっげぇ綺麗で可愛いぜ」
「！？か、からかわないでください…」
そんな言葉を照れもせず次々に言えるのは、外国の文化なのか、大人の余裕なのか…
反して私は照れくさくて仕方なくて…たぶん顔は赤い
その後もディーノさんのペースに飲まれながらも、「シャワー室に行こうとして迷った」と言う彼を案内して…
今度こそ、食堂へ向かう
私…さっき、ディーノさんの目を見て喋れてた
彼が気さくで話しやすい人だからかもしれないけど…
男嫌いを克服し始めているのかもって、少し嬉しかったり
「……あれ？」
食堂から水の音がする…
扉を開けると、そこにはお皿洗いをしているクロームちゃんとイーピンちゃんの姿があった
クローム「…あ……」
「クロームちゃん…！」
驚きや嬉しさと共に、体調は大丈夫なのかとか、お腹は空いてないかとか…色んな事が頭を巡る
何から言えばいいのか分からず口ごもっていると、クロームちゃんが小さな声で話し始めた
クローム「…あの……、あなたが、A…？」
「…！うん、Aです」
前に一度、彼女が食堂へ来た時に一応名乗ってはいる
でもそれから会話してないし、忘れていても当然と思っていたけど
名前、覚えててくれたんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「リボーン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイシー(プロフ) - 今まで白ツナや黒ツナ等だったので、ハイパーって新しい！と思ったのと同時にハイパーツナ君に惚れてしまいましたｗハイパーでもツナはツナのままのところとかがすごく可愛らしいし、戦闘シーンはかっこいいです！これからも頑張ってくださいっ!!! (2015年6月22日 7時) (
レス) id: dfd3b15349 (このIDを非表示/違反報告)
あやにゃん(プロフ) - 夏みかんさん、初めまして！ハイパーカレシ、ツナのちょっと不器用な感じと、夢主ちゃんのツナへの思いがもうたまらないです！ご自分のスピードでよろしいので、更新頑張ってください！応援させていただきます！ (2015年6月9日 2時) (レス) id: 75663eea7a (このIDを非表示/違反報告)
ユズ(プロフ) - 突然失礼します。とってもいい小説なのでコメントさせていただきました。ツナさんと夢主の今後が気になりますが、雲雀さんと夢主の関係も気になります!!いったいどんな関係なのですか!?(これは聞いちゃダメか(笑)とっても気になります。頑張って下さい,応援しています。 (2015年5月25日 19時) (レス) id: be793533bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏みかん | 作成日時：2015年5月21日 16時
