今宵、貴方と最後の晩餐を

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この孤児院の管理人は
少し頭がおかしい。


慈善活動として、場所を用意し、行き場のない子供たちを育てているのかと思いきや、どうやらそういうわけでもないらしい。

一見、普通の施設だけれど、実際いじめなどが日常茶飯事の環境で
管理人はそれを注意するどころか、いじめに加勢する。子供の泣き顔等々が大好きなんだそうだ。
孤児院の中でもスクールカーストのような図式は存在していて
権力がある子や、少しいじられキャラの子などがいる。
そんな、集団の中の頂点にいるのが、有沙。

最底辺にいるのが私だ。


有沙は美人で、行動力や発言力がある。
反対に、私は消極的で、少なくとも有沙ほどの権力はない。整形が必要でコンプレックスに苦しみまくるほどのブスのつもりもないが、顔立ちの綺麗さでは有沙の足下にも及ばない。
そのため、私が、有沙やその下っ端にいじめられるのは、当然と言えば当然だった。

私がこの施設にいる限り、この地獄のような環境は変わらない。

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