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五話 ページ6
「私、家出する。じゃあね」
だいたい予想していた答えだったので、既にまとめた荷物を持ち、靴をはく。
「…凉」
振り替えると、母がいた。
「…何？お母さんまで止める気？」
思わずギロリ、と睨む。
「…止めたって止まらないでしょ、貴方は。…ただ、これ…このネックレスを渡したいだけ…満足したらいつでも戻ってらっしゃい。家族なんだから」
母は、そう言って私の頭を撫でる。
「…ありがとうひば…恭にこれ…プレゼントあげて。…時が来たら…」
私はトンファーを渡す。
「…ええ。わかったわ。行ってらっしゃい」
「…行ってきます」
こうして、私のイタリア旅行(家族はどこいくか知らない)が始まった。…本当は、旅行じゃないけど
続く (更新停止中)
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作者名：鈴闌 | 作成日時：2017年3月16日 3時
