検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:196 hit

第1話「誓い」 ページ2

しゃらん しゃらん 神楽舞で使われる様な鈴が澄んだ音色を奏でる。今日は白月神社20代目巫女、椿【ツバキ】の正当継承の日なのだ。此処は白月神社【ハクヅキジンジャ】。ここで祀っている神様は白き月の神「月読ノ命」【ツクヨミノミコト】である。継承の儀は神と盃を交わし認めて貰うそれで終了だ。椿は藍色の下地に紅い花の模様が描かれたら美しい着物を着て神が祀られている所に立つ。付き添いは妹の椛【モミジ】だ。

椿「月読ノ命よ。姿を現せ、我にあの力を受け継がせて欲しい」
そう鏡に向かい言うと眩しい光が溢れ出す。光が段々と人型に変形してきて光が収まった時、其処には長い白髪を少し残して縛った人間では無いというのが見て取れる女性がたっていた。
ツクヨミ「久しいな、椿、椛。」 椿・椛「ツクヨミ様!!!」
そう言うと椿は継承の儀の説明を受けた。この儀式は激痛を伴うと。そして、とんでもない体力を消費すると。盃を交わす準備をし、ツクヨミは酒を盃に注いだ。
腕を互いに組み合い交差させ、盃を口に運ぶ。
椿(俺、一応未成年なんだけどなぁ.....)
そんなことを考えながら酒を喉に流し込む。全部飲みきった後だった。 ドクンッ
心臓が大きく脈打つ。体が熱い。焼け死にそうな程だ。目眩がする。呼吸が荒くなる。苦しい。このままじゃ何かがやばい。直感的に椿はそう感じた。だが、意識を保つには限界があり、椿は意識を放り投げたかの様に深い眠りについた。
椛「姉さん!?どうしたの!?平気!?」
椛が駆け寄る。椿はその場に倒れ込んだ。するとツクヨミがそばに寄る。
ツクヨミ「大丈夫。気を失っているだけだ。この継承の儀はとんでもない体力と痛みを伴うからな。暫く寝かせてやれ
そう言うとツクヨミは鏡の中に光と共に戻ってしまった。椛は布団を敷き其処に椿を寝かせてやった。
椛「あれ、この印って彼岸花の花?..何で姉さんの右肩に.....?」
椿の右肩に浮かんでいるのは紅い彼岸花である。巫女は体に正当継承者の印として花が浮かび上がる。これが20代目巫女の証だということをまだ椿と椛は知らない。
彼岸花の花言葉 「情熱」、「独立」、「思うは貴方1人」
第1話〜完〜 第2話に続く

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←その華の花言葉は......【設定】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:和風 , 神々   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:月影 司 | 作成日時:2016年9月24日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。