【風・雲雀】philemaphobia2【ディーノ】リク募集中 (ページ8)

今日:12 hit、昨日:10 hit、合計:29,976 hit

ご機嫌斜めの訳ページ8

風「ホント最近ご機嫌斜めですね…跳ね馬にお見合い相手が来るからですか？」

『そんなわけないじゃん。風までそんなこと言ってんの？』

風「まで？」

『リボーンにもそう聞かれた…』

風「跳ね馬に構ってもらう回数が減るのが淋しいのかと思いまして」

『？！…そんなわけないじゃん。っていうか僕が構ってあげてるの！(むすぅっ』

風「そんなにふくれっ面しないでください。まったく…ご機嫌斜めですね(なでなで」

『…別に(ぎゅっ』

風「…？」

『【ディーノの弟って似てないのね】って初めて言った人だから…そこからホントの家族じゃないって知ったから…フィリスは好きじゃないだけ…』

風「そうでしたか…(なでなで」

なんだかんだでこの子は本当の家族じゃないことをずっと気にしてるんですよね。きっと小さ頃なんてもっとものすごくショックだったでしょうね。

ザンザスの話のあともなんだか微妙な表情をしていたのは彼の話に自分を映していたのでしょう。

『別にいいんだけどね、あんなへなちょこの妹じゃなくて清々してるし…それに…それにっ…っ…(ぎゅうっ』

彼女の手に微かに力が入る。

風「…(無理しなくてもいいのに)(なでなで」

とはいっても私も人のことを言えませんね。きっと彼女の中にカリンを見ている。ずっとそうだ、きっとそうなんだと言い聞かせてきた。でも師匠に戻って、リボーンに言われて気づいたんです。

カリンを追ってたのではなく純粋にこの子を追っていた自分に。そんな自分を認めたくなくて自分の心に嘘をついていた自分にやっと気づいたのですから…何も言えませんね。

【かなしいおはなしだね…ししょうはお外行ったことある？】

【えぇ…】

【あのね…みんなとぼくは違うみたいなんだ…でもまた行ってみたいな】

【まだ…ダメです…(なでなで】

【…そっか…そう…だよ…ね】

外の世界に嫌われた彼女も少し成長してもう一度世界を自分の目で見たいと望んだ…でもそんなことさせられなかった。

【すみません…】

【…うん…】

すべてを嫌った彼女にもう何も嫌いになって欲しくなかったから。いつかまたこの世界を好きになって欲しいから…今はまだ…と彼女には酷な世界に目隠しをさせた。

『風…？』

風「…はい？」

私は彼女のことが大切なんです。いったい私に何ができるのかいつも自問自答を繰り返して結局答えなど出るはずないんですけどね…