【風・雲雀】philemaphobia2【ディーノ】リク募集中 (ページ47)

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【番外】守らせて… ページ47

D「…んっ」

『…んんっ…ふぁっ///…ば、ばかっ///』

D「悪い、最近ロクに一緒にいれなかったからついな」

触れてキスをしただけ、それだけでさっきまでの悩みがどうでも良くなった。少しはAを守ることが俺にもできるかもしれないなんて思えたからだ。

D「そろそろ会場に戻らないとな(なでなで」

その言葉に「はい」と答えながらも言葉とは裏腹にまた少しだけさみしそうな表情になる。我慢しなきゃいけない…次はいつまで？お互いにそんな思いを抱えてるから言いたいことは言わなくても分かってる。

戻ろうと足を進めて途中で立ち止まる。

D「そうだ、A…バレンタインに贈った花分かるか？」

『え？…バラ…？』

D「種類だ、種類」

『え？色のこと？』

D「オーストラリアンローズって言うんだ」

『オーストラリアンローズマリーしかわかんない』

D「それ、ミントだろ。花言葉、宿題な？」

『花言葉…』

その花に思いを込めたから。そう言ってその場を去って会場に戻ったらリオネルに一体どこに行ってたんですかと嫌味を言われたのは、まぁ…言わなくてもわかるよな。

◇◆◇

オーストラリアンローズ、そのバラの花言葉は【あなたは愛するべきものの全てです】。ただその思いだけを伝えたくてその花を贈った。

その意味を知ったのか朝、リビングで目が合った瞬間にAの頬が真っ赤に染まったと思った瞬間に恥ずかしかったのか顔を背けられた。ちょっとショックだなと思っているとテーブルに花瓶が置かれる。

リ「姫、この花でいいんですか？珍しいですね、アネモネなんて」

『うん…それじゃなきゃダメなの』

リ「…あぁ、そういうことですか」

リオネルは俺とAの顔を見てからくすくすと笑った。アネモネの花…紫のアネモネの花言葉ってなんだったっけな？そう思って携帯で検索をかける。

アネモネ

恋の苦しみ・辛抱・期待・真実・真心…君を愛す

紫→あなたを信じて待つ

あぁ、そういうことか。花言葉を花言葉で返してきたAが可愛くて笑いながら彼女の方を見るとさっきよりももっと顔を赤くして恥ずかしそうにしている。

待っていてくれるならいつか一緒になれる日まで待っていてくれるのならきっと幸せにするから。

D「ありがとな…」

幸せだな…そう思い、そっと真っ赤な彼女の頭を撫でると部下たちにからかわれたのは言うまでもない。

END