【風・雲雀】philemaphobia2【ディーノ】リク募集中 (ページ41)

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【番外】Valentine ページ41

パーティーに着くと大勢の人が会場に集まっていてもう着々と始まっていた。と言っても立食しな上がら談笑したりダンスをしたりと緩いパーティーだ。スクアーロもベルもすぐ囲まれるから早いうちに渡そうと思ったらすぐに見つかった。

『スクアーロ！！ベル！！…とレヴィ』

ス「あぁ、お前かどうしたぁ？」

『これあげようと思って…チョコなんだけどね』

べ「しししっ…王子これ知ってる。ジャッポーネのバレンタインチョコだろ？いただき！」

ス「う゛ぉ゛おおい！！俺の分まで取るな！！このクソ王子ぃ！！」

『ふふ、じゃあね…ベルちゃんとスクにあげてよ？』

べ「仕方ないけど姫が言うなら了解♪」

その場を離れてすぐに振り返るとやっぱり女の人が群がっていて早めに渡せてよかったなぁなんて思うけどもう一つの人だかりを見つけてうんざりした。

『ボス』

D「お、Aか。おかえり、悪いけど今日は自由にしてていいぜ。羽を伸ばしてくれ」

『Yes,boss』

こんなパーティーで羽なんか伸ばせるかと思ったけど言う通りにするしかないし誘われるまま多くの人とダンスを嗜む。忘れたいのに少しだけ人だかりの真ん中が気になってちらっと見てしまう。

ヘラヘラした顔…プレゼントもらって嬉しそう。なんでかなぁ…掌にキスされても私は嬉しくもなんともないのにあなたは何でそんなに嬉しそうなの？

社交的といえばいい事に聞こえるけど見てると虚しくなって今はただのボスなんだと言い聞かせる。きっと年上の彼の方がずっとずっといろんな経験があっていろんな女性もいるんだろう。

私が勝てるものなんてきっと彼より彼のことが好きっていうもどかしい気持ちだけで胸が痛くて押しつぶされそうになる。遊んで貢がれても全然楽しくなんかないのに…あなたは違うのかな？

バカバカしくなってステップをリードする名も知らない男に身を任せる。

◇◆◇

家に帰ると案の定チョコとプレゼントで溢れかえった。

リ「姫、姫の頂き物はどうします」

ブランド品や花束が溢れかえった自分の荷物を見る。うんざりする…こんなものいらない。

『花は捨てて、他のは捨てるなり売っていいよ』

リ「了解いたしました」

ロ「姫もスゲェが相変わらず坊ちゃんもモテモテだな。今日学校休みだったんだろ？」

D「生徒は休みで職員室で採点してたらいっぱいもらってな、スマン。皆協力してくれ！」

ロ「仕方ねぇな』

『……』