【風・雲雀】philemaphobia2【ディーノ】リク募集中 (ページ19)

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絶対に敵わないページ19

全く、さっきのこと何事もなかったようお茶を入れてる彼女を見るとこの１０年間で相当変わったと思う。･･･まぁいろいろあったからね。なんだかんだで接吻恐怖症は治ったし。

彼女が結婚するって言い出した時も大変だった。むしろ周りはびっくりしてるレベルだった。誰も彼女が付き合ってたなんて思わなかったし、どちらかというと彼女は誰相手にも遊んでるって態度しか

見せないような子だったから、所詮彼女の中での付き合いはお遊びなんだろうと思ってた。そしたらちゃんと付き合ってるし、妊娠したから結婚するなんてとんでもないこと言い出すから

ボンゴレはその日パニック状態に陥ったぐらいだ。霧の女もAを可愛がってたから武器を片手にふるふるしてたし、沢田綱吉も結婚前に妊娠発覚なんて･･･と殴りに行こうとしてたのを獄寺隼人が必死に止めてた。

そりゃもう、ヴァリアーも大騒ぎだったらしくて八つ当たり犠牲者が出たし旦那フルボッコだったけどなんとか祝福されて今は普通？の家庭を築いているらしい。まぁ、明らかに普通じゃないけどね。

『はい、どうぞ』

雲「ありがとう･･･」

さっき和服に着替えて、温かいお茶を飲みながら栗入りのどら焼きを頬張ってるあたり明らかにイタリア人には見えない。むしろ日本暮らしも長かったからか結構こっちの生活が似合ってる。

たまに仕事がないときにこうやってお茶をしてるところに１０年後の沢田綱吉が来てなんだか縁側で和んでる老夫婦みたいになってますよ、まだ若いのに。なんて余計なことを言うから･･･

満面の笑顔でAにボコボコにされていたのはつい最近の話だ。その彼も今はもういないわけなんだけど･･･懐かしいね、最近のはずなのに。

『恭ちゃんのどら焼きの中身抹茶味のあんだったの？』

雲「うん。一口いる？」

『じゃあ私のも一口上げるね』

あ･･･間接キス･･･なんてこと彼女は全く気にもとめないだろう。それが彼女の良いところといえば良いところなんだけど、あまりにも無防備だ。

『美味しい･･･はい、恭ちゃんあーん』

雲「ん･･･美味しいね(なでなで」

断じて浮気ではないし、彼女がこう言う子だってことはあの人も分かってるからあまり言わないみたいだけど傍から見たら浮気に見えてもおかしくない行動を普通にする。悪気はないんだろうけどね。

全く･･･ホント困った子だよね･･･まぁ多分あの人が一番困ってるんだと思うけどね。