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那賀子ーside
此のわたくしよりも真伊子が何事にも勝って居るだなんて有り得ないわ！
…フン…たかが宮内庁の職員風情が此のわたくしに向かって…無礼だわ！
わたくしとて女学院時代は成績は上の方でしたのよ！
幼い頃から皇室へ嫁ぐ様にと其れなりにお妃教育も受けて来ましたのよ！
お妃教育も受けた事の無い真伊子に等負ける筈が無いわ！
良いわ…真伊子、見てなさい…このわたくしが本気を出せば、お前如き小娘等蹴散らしてやるわ！！
那賀子は大いに鼻息を荒げた。
御進講 講義 第一時間目 「礼儀作法」
礼儀作法の講師を務めるのは、旧會津藩藩主 松平容保公の直系の孫に当たる松平信子女史である。
講師「那賀子様、真伊子様、御機嫌麗しゅう御座います。
礼儀作法の講師を務めさせて頂きます、松平信子と申します。宜しくお願い致します。」
那賀子「御機嫌良う。」
真伊子「御機嫌麗しゅう御座います、松平先生。
宜しくお願い致します。」
講師「那賀子様、挨拶からやり直しです。今一度真伊子様を見習って御挨拶頂けますでしょうか。」
那賀子「…ムッ…御機嫌麗しゅう御座います、松平先生。宜しくお願い致します。」
講師「はい、有難う御座います。那賀子様、御挨拶は素晴らしかったのですが、貴女様は皇太子妃として人前に立つ御方、表情を今少し柔らかく、和かにされます様。」
那賀子「…ムスッ…分かりました…」
講師「其れでは早速で御座いますが、御二方には皇室の妃に相応しい礼儀作法を学んで頂きます。上品に、優雅に振る舞われます様、お願い申し上げます。」
ru「はい。」
那賀子「…はい…」
講師「先ずは挨拶から始めたいと思います。
御二方共、御起立願います。」
ru「はい。」
那賀子「…はい…」
講師「まぁ…真伊子様…立ち姿もお美しい…背筋もピンとしていらっしゃいますが、硬過ぎず何処かしら柔らかい、品の良い印象を受けます。手の添え方もお美しく、大変素晴らしいです。
…那賀子様、余り顎を上げていらっしゃると、其れだけで御相手の方を見下し、威圧して居る印象を受けます。今少し顎を引き、柔らかなお優しい目をなさって下さい。」
那賀子「…くっ…はい…」
講師「其れでは、先ずは会釈から…御二方共、背筋を伸ばした儘、腰から約一五度程倒して下さい。
先ずは那賀子様から。」
那賀子「はい。」
那賀子は幼い頃から皇族の妃と成るべく教育を受けて来たので、真伊子には負け無いつもりで居た。
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琥太郎(プロフ) - 瑠羽さん» 遅くなってしまいましたが、感想送って頂きありがとうございます。初めて感想頂けて嬉しく思います。大正時代をイメージしている為、漢字が多く読み辛いかと思いますが、最後までお付き合い下さい。宜しくお願いします。 (2022年6月3日 22時) (
レス) id: 33658090bc (このIDを非表示/違反報告)
瑠羽 - 百年の恋、楽しく読んでおります！古典的な物語はあまりお目にかからないので嬉しく一つ一つ噛み締めながら読んでおります♪長編は大変かと思いますが執筆頑張ってください！！応援しております♪ (2022年5月19日 10時) (レス) id: a4808147f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥太 | 作成日時：2022年5月1日 11時
