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「危ない!」



その叫び声と同時に、「え!?」とAくんの短い悲鳴が聞こえた。









と─────────────。








Aくんがその場に尻もちをつく。



しかし、そこにいたのはAくんではなかった。



いや、正確には同じ人なのだが──いや、やはり別人と言うべきか──その場を表す語彙がどうにも見つからない。



それはなぜか。









そこに座り込んでいるのは、女性だった。









彼女──いや彼──いや彼女は、みるみる顔を赤く染めると、一瞬にして目に涙を溜め、震えるか細い声でこう言った。








「み、ないで…ください……」









.

6→←4


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作者名:つくね | 作成日時:2017年3月11日 22時

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