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ヒソカ｢いいよ。僕達、今年受かるからもう受けないし｣
｢受かる？バカめ、この霧だぜ。どこに向かったか分からない本隊を見つけ出すなんて不可能だ｣
｢つまり、お前達も俺達も取り残された不合格者なんだよ！｣
ヒソカ｢フフフ、それでか。落ちるついでの試験官気取り。ハンターは獲物を狩る者。どっちが相応しいか、逆にボクが試験官を気取った君達を判定してやるよ｣
｢くっ！うるせえーー！！｣
｢女共々、てめえはここで死ね！！｣
ヒソカ｢A、離れてて♡｣
ヒソカはそう言うと、武器を手に向かってくる受験者達をトランプ一枚で殺した。
ヒソカ｢さて｣
｢ヒッ…ヒィ…ヒィ…！た…助けて…！｣
先程まで偉そうに啖呵を切っていた男が怯え出し、この場から逃げようとするが、ヒソカの投げたトランプが頭に刺さり男は即死した。
ヒソカ｢さて｣
男の頭に刺さったトランプを回収して、ヒソカは後ろを振り返らず目だけを後ろに向けた。
私も目を向けると、そこには金髪と黒髪の受験者が立っていた。
あの人達、キルと一緒にいた子の…
A｢…｣
ヒソカ｢君達もやる？試験官ごっこ｣
2人の返事を聞かずに、ヒソカは2人に近付いていく。
A｢ヒソ…｣
｢今だ！｣
私が言葉を発した次の瞬間、2人は合図と共に左右に走り去って行った。
ヒソカ｢フッ、なるほど。賢明な判断だ｣
A｢ヒソカ、殺気。いいから私達も行…｣
私の言葉を遮り、ヒソカが私の背後を指差す。
振り向くと、逃げたはずの黒髪の男が木の棒を持って戻って来ていた。
｢やっぱダメだわ。例え売られた喧嘩じゃねえにしても、何にもしねえで逃げるなんて、俺の性には合わねえんだよ！うおーーー！！｣
男はそう言って、木の棒を振りかざしながら向かってくる。
ヒソカ｢う〜ん、いい顔だ｣
男の攻撃をいとも簡単に避け、ヒソカが男の首を捉える。
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作者名：風鈴草 | 作成日時：2021年4月9日 3時
