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あれは確か、中学2年の夏休み
蝉の声がうるさくて
クーラーの効いてない部屋で
汗だくになりながら宿題をしてた
窓は全開
着ている服はキャミソールに短パン
何とも人には見られたくないだらしの無い格好
扇風機だけではどうにも涼しくならなくて
パタパタと手で顔を仰ぎながらペンを走らせていた
一応これでも真剣に机に向かっていたのに
向こうから弱々しいような
焦ってるような
そんな声に私の勉強は邪魔された
「な、なんて格好してんだよ」
「へ？」
「へ？じゃなくて！」
「何よ、文句あんの」
「恥ずかしげもなく窓全開にしてんなよ。誰かに見られたらどうすんだ」
暑さからか顔を真っ赤にして
私を諭すジュンミョン
しかしこちらはその言葉に素直に同意できるわけなどない
「暑いんだから仕方ないでしょ」
「仕方なくないだろ！」
「それに誰かに見られる心配ない、木が隠してくれてるし」
机のある方の窓は
ジュンミョンの部屋の真向かいだし
見られるとしたらジュンミョンだけ
別に何も心配するようなことないのに
「見られてもジュンミョンだけだからいーじゃん」
そう言うと更に顔が真っ赤になり
「もういい！人の気も知らないで！」
と、プンプンしながら冷房の効いた部屋の窓を閉めた
そっちはさぞ涼しいことでしょうね
私はこうでもしないと暑さからか逃れられないんだよ
実際逃れることなんて出来てないけど
少しはマシだろう
それに自分の部屋なんだから
私が何を着ていようが関係などないはずだ
ジュンミョンにアレコレ言われる筋合いはない
申し訳程度にぶら下がっている風鈴が
チリンと鳴ったけど
全然涼しくなんてならない
昔の人はこの音に、本当は何を求めていたのか
ほら、せっかく真面目に勉強していたのに
ジュンミョンのせいで気が散って
それどころじゃなくなってしまった
クーラーはあるけど壊れている
動かないそれを睨みつけて
集中力の切れた私はベッドに寝そべると
携帯片手に夢の中に落ちていった
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いえろう(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きとっても気になります！楽しみに待ってます！！ (2015年12月13日 12時) (
レス) id: 543503f3fa (このIDを非表示/違反報告)
つきの(プロフ) - スホペンなんでこのお話とっても好きです！更新まってます！ (2015年10月1日 23時) (レス) id: 605b8dc09d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雫
| 作成日時：2015年7月10日 19時
