男の子は苦手です。【桃】 (ページ39)

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体育祭が終わって、何も変わらず平凡な日常が過ぎ去っていく毎日。

なのに、

急にクラスの女の子の視線が気になるようになった。

今日の朝、登校して、机の中に手を突っ込むと ' クシャ ' っと音がする。

紙なんか入れてたっけと思いつつ、その音の正体を掴むと、何かの紙っきれ。

くしゃくしゃになっちゃったけど、広げると、

____

放課後、体育倉庫の前に来てください。

____

とだけ書いてあった。

なんだろうとは思ったけど、宛名も、クラスも書いてないし、行かないのも失礼かなぁと思ったので、何となく来てみた。

でも、別に誰がいるって訳でもなくて。

『イタズラかなぁ ... 、』

そう思って、くるっと方向転換したときに、誰かに腕を引かれて引き寄せられる感覚がした。

『ぅわ ... っ、！』

この香水の匂い、

この大きさ、

『ちょっと、流星、なにやってんの .. 、！！離して！！』

青「暴れんなって。」

『っ ... 、』

キッと流星を見あげて睨むけど、流星はけらけら笑って流して、抱きしめることをやめてくれない。

『こんなの見られたくない早く、離して、っ ... 、！』

目の前には流星の顔がドアップで写ってたから、すぐキスされたんだって気づいた。

まさか、それを小瀧くんに見られてるとは知らず。