衝 ページ29
黄side
「終わったあああ」
横山さんの一言に、部署のあちらこちらから「しゃああ」「やった！！」と、ガッツポーズや万歳が見られた。
「お疲れ様です！」
抱えていた大きいプロジェクトを終えた。
「もう、今日は皆帰ろう。許可もおりてる！解散っ！！！」
一気に皆が散って行く。机で力尽きる者、颯爽と帰る者
最初の方から言われていた通り、2日ほど前から泊まり込みになってしまった。
俺は、照史と望に会えないのがどれほど辛いのか痛いほど理解した機会になった…
無理、ほんま辛い
望のリフティングの音聞きながら、照史のご飯が食べたい。
「俺も帰ります」
「丁度ええ、俺ももう上がる」
白い肌に似合わない隈を浮かばせ光のない目で横山さんはそう言って立ち上がった。
「……眩しすぎる」
「頭痛くなりそう…」
会社の出入り口をくぐり抜ければ、上から照らすのは暑すぎる太陽で
時刻は午後2時40分をすぎるか過ぎないかという辺りだった。
夏の午後2時なんて、そら暑いわ。
「溶けそう。」
「ですね…」
返事をする元気も無く、体を引きずる様にして駅に向かった。
･
駅に着いた頃、ふと今日は三者面談の日であったのを思い出す。
家とは反対側に行かなければならないが、
照史と望に会えるのなら、家で待つより迎えに行った方が早い
そう考える頭の方が早いか、いつもと逆の路線の電車に乗り込むのが早いか
「？お前の家、逆方向やなかった？」
「そうなんですけど、今日は迎えの用事があるのでこっちで…」
約束などしていないから、用事と言えるかは微妙だがいい、とりあえず向かう。
このまま行けば、丁度面談が終わる頃ではないだろうか、と逆算をした。
〜♪
到着を伝えるアナウンスが流れ、立ち上がる
すると、隣に座っていた上司も立ち上がった。
「あれ、横山さん、もうひとつ先やなかったですっけ」
前に話したとき、最寄りは高校の駅の隣の駅名だった気がした。
「そうなんやけど、俺もここに用事あんねん」
「そうなんですか」
頭がよく回らず、とりあえず頷きだけして到着を待った。
ドアが開き、電車を降りてそのまま改札を抜けて、角を曲がる。
ここから平坦をひたすら進むのだが
あれ？
「横山さんもこっちですか？」
「おん、え、中間もこっち行くんか？」
2人で思わず顔を見合わせ確認してしまった。
よく分からないが、兎に角道を進み高校の校門に到着する。隣でも歩みが止まった
いやいや…
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ターコイズ(プロフ) - 蘰さん» 蘰様、ありがとうございます！また覗いてやってください、これからも宜しくお願いします (2020年7月3日 12時) (
レス) id: f5621defff (このIDを非表示/違反報告)
蘰(プロフ) - ご返信ありがとうございます。そうなんですね。ずっと拝読させていただいていてそういえば。。と思ったので思い違いでなくて良かったです。何時までもお待ちしていますので、ご自分のペースで無理なく執筆していただけたらと思います。 (2020年7月2日 23時) (レス) id: c3543fb139 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - 蘰さん» 蘰様、はじめまして。まだ出てきてないんです…。実はしげが1番のんびり出てくるので、気長に待ってて頂けたらと思います<(_ _)> (2020年7月2日 23時) (レス) id: f5621defff (このIDを非表示/違反報告)
蘰(プロフ) - はじめまして。見逃し出したら申し訳ないのですが、しげさんってもうでてきましたか？ (2020年7月2日 13時) (レス) id: c3543fb139 (このIDを非表示/違反報告)
ターコイズ(プロフ) - みずほさん» みずほ様、コメントありがとうございます！弟さん、高身長ですね！すごい！励みになります、ありがとうございます！また覗きに来てください(o^^o) (2020年5月22日 17時) (レス) id: dd19ecb6aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ターコイズ | 作成日時：2020年5月15日 22時
