灰谷蘭推しの三途の嫁【東リべ】

なーな ページ8

あー、やっべぇ
待ちきれなくて30分も早く着いてしまった


人って目的のためにこんなにも仕事を早くこなせるんだなぁ


先入ってテキトーに飲んどくかぁ




ドアを開けていつもの席に歩いていくとそこには蘭ちゃんがいた






いた。いたんだよ！！！！


先に飲んでたのか顔と耳が赤くて驚いてる


は？かわ？まじで意味わからん(理不尽なキレ)









「えっと、、蘭ちゃん？？なんか早くね？」

「は？、透ちゃん……」





待って私との約束が楽しみすぎて早く来ちゃったとか？？やっば過ぎ、萌えるわ





「あたしとの約束楽しみすぎた？？」

「あー、だったらどうする？」






そう言ってこてんと頭を傾げる。酒が回ってんだろうなー
かわいいかわいいかわいい
貢ぎたい衝動が収まんないよーーー




「尊死する」

「あはっ、何だそれ〜」




まじで死ぬかもしれん







ーーーーーーーーーーーーーーーーーー




どーすっかな

1時間近く早く来てしまった




やっぱ透ちゃん好きだわ



一目惚れってやつだね


どうやって落とそうかな。




そんなことを考えながらバーに入って先に酒を頼んだ






あんな綺麗なのに結構気さくで話も面白い
特に笑った顔。



あの子は好きなことをする子供みたいに無邪気に笑う
それに時折見せる妖美な笑み。
(※ニヤケを抑えているだけ)




俺はあれに惚れた。






考えるだけで頬が緩んで全身がぶわっとなる。




どうやって落とそうかな


いつもなら適当にホテルでも連れてってやれば落ちるけどそんな落とし方はしたくない。


じゃあ俺しか見えないようにするとか？
それだと俺がメンヘラみたいになるな




……ゆっくりと着実に俺に嵌らせる
なんだったらこっちの社会に引き込んでからでもいい





とにかく落としたい




そう考えると酒が進んだ




「カクテル。なんでもいいから度数強いの」

「お客様、今日はこの前の女性と飲むのではないのですか？」





まずい、そうだった
鏡を見なくてもわかるほど赤くなっているであろう顔



だいぶ酒が回っているからあらぬことを話すかも



最悪、まじでどうしよう
でも大丈夫だ、あと30分ある。適当に歩いて酔いを覚ませばいけるでしょ




そんなことを考えているとバーのドアが開いた
入ってきたのは女だった



女はコツコツと俺の近くに歩いてくる。
女が俺に話しかけてきた。その時顔を初めて見ると



「えっと、、蘭ちゃん？？なんか早くね？」

「は？、透ちゃん？」

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