幼妻:夜:抱擁 ページ10
不思議な人だった。
「Aちゃん。具合はどうかな？」
「あ、柊先生。」
温厚そうな顔をした、もう60の柊先生が来てくれた。
柊先生は私のかかりつけ医。
「森君には連絡を入れたよ。私が送っていくからね。」
「あ、ありがとう・・・ございます・・・」
「怖いのかな？」
「・・・・私、使っちゃったから。」
柊先生は医師とは親しくしていて私のことも知っている。
柊先生は「あぁ・・・それは」と苦笑する。
「良い顔はしないだろうねぇ。」
「うぅ、はい・・・」
はあ、と大きくため息をつく。
約束、破った。今まではずっと守ってきたのに。
どうしよう。
謝っても許してくれないかな？
きっと許してもらえない。
あの人たちはそうだった。
破ったら・・・あぁ、嫌だ。思い出したくもない。
医師は、あんなことはしないだろうけど、どうしよう、もし、要らないって言われたら。
言うことを聞かない子は、要らない。要らない。要らない・・・・！！
「＿＿＿着いたよ。」
いつの間にか、家の前に着いていた。
何だか呆然として、あまり覚えていない。
医師が帰ってきて、御免なさいってひたすら泣きながら謝って、
それで＿＿＿＿
「ごめんなさいっ、ごめんなさいっ、」
「A、」
「いやだ、いらないっていわないでっ、もうしないから、いいこでいるから、だからっ、」
「A、落ち着きなさい。」
「っ、」
優しく、抱きしめてくれた。
「・・・要らないなんて一言も云ってないだろう？」
「ふっ、ぅ、」
「Aはもう、充分良い子だ。一度くらい約束を破ったからって捨てたりはしない。
これからは気を付けるようにね。」
「はいっ・・・」
とても温かくて、また、涙が溢れてきた。
要らないって云わなかった。良い子だって云ってくれた。
せんせい＿＿＿＿
＿＿＿だいすき。
終わり
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nyanyakamilk081(プロフ) - 続編お願いします！！！！、作品はとても面白かったです、続きがあれば是非ともお願いします。 (2018年8月21日 16時) (
レス) id: 4a10109cd2 (このIDを非表示/違反報告)
アイラ - 森さんの夢小説初めてです！更新楽しみにしています！ (2017年4月6日 14時) (レス) id: c56e7a76be (このIDを非表示/違反報告)
氷菓 - ロリっ娘きたー。(ﾟ∀ﾟ*)。 とても面白かったです！これからも更新頑張って下さい！ (2017年4月1日 18時) (レス) id: 715ff3149b (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 留羽謝(ルーシェ)さん» 初めてなので、不安ですが、頑張ります！ (2017年3月8日 19時) (レス) id: a2e5ee0127 (このIDを非表示/違反報告)
あも(プロフ) - 浅葱さん» 有り難うございます。頑張ります！ (2017年3月8日 19時) (レス) id: a2e5ee0127 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あも
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huzisaki5
作成日時：2017年2月27日 22時
