【銀魂】モ ブ の 下 剋 上 。

再会人H ページ12

・・・・・近藤さんと女が手を取り合ってる。


これは見ない振りをした方がいいのか・・・？

とうとう近藤さんも諦めたんだな。
今度はまァ、通じ合ってるようだし、めんどくせェ事にはならないだろう…ならないよな？


でもあの女、どっかで…？


頭の中にある記憶を何とか思い出そうとしていると、

「お！トシ！」

どうやら気付かれたらしい。
隠れてもしょうがない。

「近藤さん、そいつは誰だ？」
「ん？ああ女中のAちゃんだ！」

「女中？A・・・？」


聞き覚えのある名前だな。
確か、えーっと・・・、


「あ、キャバ嬢の。」
「あはは、気付いちゃいましたか。」


平A。

印象に残ってたキャバ嬢だ。
態度がキャバ嬢らしくなかった。


藍の着物を着た平Aが困ったように笑う。


「・・・やっぱり、夜キャバ嬢してるのって、駄目ですよね？」
「は？・・・ああ、そういうことか。」


一瞬何のことか分からなかったがすぐに理解できた。
男所帯の真選組に住み込み女中ってだけでも本来は問題な上、夜はキャバ嬢っつーのは・・・。

「やめるんだったら、問題ねェが？」
「あ。そっか。そうですよね。」


キャバ嬢辞めればいいんだった、と呟く。

「え！？っていうかAちゃん、キャバ嬢だったの！？」
「ええ、あの・・・すまいるで働いてるんですよ？」
「えええええ！？」


近藤さんはあの女にしか興味ねェからな。


「まあ、最も私、キャバ嬢向いてませんでしたし。」
「確かにな。」

「あ、そう思いました？」

「全然キャバ嬢っぽくなかったな。媚びを売ろうともしねェし。」
「・・・苦手で。」

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