♪第十四小節 ページ15
私は泣き止んだが、暫くは嗚咽だけが残る。
治は私を抱きしめたまま。
視線が痛い。
瞑っていた目を開ければ、皆心配そうに私を見る。
何故？
ほとんど見ず知らずの私のことを、そんな風に見るの。
私は困惑した。
これも、『優しさ』なのだろうか。
治に拾われるまで『優しさ』というものに触れたことは無かった、
お父さんとお母さんが殺されてからは。
むず痒い。
でも、嬉しい。
「A、」
治は抱きしめるのをやめて、私と目を合わせる。
いつになく真剣な表情。
「こういうのはどうだい？
私が仕事をしている間、
その仕事に付いて来る。
危険な場合はこの探偵社で過ごす。」
「え・・・？」
此処で？
治はふっと笑う。
「矢っ張り、人がいるのは怖いかい？」
「・・・」
「けど、私が見る限り・・・
・・・この探偵社は大丈夫だと思うけど？」
ハッとして顔を上げる。
「薄々気付いているのだろう？
Aは、ずっと、震えていなかった。
普通に目を見ていた。
普通に受け取っていた。
普通に・・・話してた。」
「・・・うん。」
気付いてた。
本当は最初から。
この人達は大丈夫だって。
私に危害は加えないって。
私に優しくしてくれるって。
私は勢いよく振り向く。
「敦。」
「独歩。」
「ナオミ。」
「乱歩。」
「賢治。」
「晶子。」
「潤一郎。」
息を吸う。
「八橋A。此れからっ・・・
・
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・
・
・
宜しくお願いします！！」
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マイカの舞 - 更新待ってます！(^-^)/ (2017年7月1日 16時) (
レス) id: aae595ecce (このIDを非表示/違反報告)
河合の風花 - あもさんの作品全部だーい好きです！太「頑張って。大好きだよ(ｲｹｳﾞｫ」 (2017年1月6日 15時) (レス) id: be41bc2952 (このIDを非表示/違反報告)
虹夏音 - 面白いです！こうしんまってます (2016年12月11日 12時) (レス) id: 60acc756ea (このIDを非表示/違反報告)
優里 - おもしろいし続ききになります^-^ (2016年11月27日 13時) (レス) id: 565691c5f8 (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ - 夢主ちゃんがフルート使ってて、私も部活でフルートやってるんで親近感わきました！ (2016年9月18日 12時) (レス) id: f7d9f3ae88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あも
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作成日時：2016年7月24日 16時
