目が覚めたら猫になってたんですけど・続ノ続・【文豪ストレイドッグス】

猫伍月 ページ8

「そういえば、皆さんは探偵社に入る前は何を？」


敦君のその問いに皆がシンとなる。


「？」


「何してたと思う？」

治さんが笑って逆に訊いた。

「へ？」


「なにね、定番なのだよ。新入りは先輩の前職を中てるのさ。」


「はあ…。じゃあ…」

と、敦君は親指を顎に添え考える。


「谷崎さんと妹さんは・・・・・学生？」

「お、中った。凄い。」

「どうしてお分かりに？」


ナオミちゃんが訊く。

「ナオミ参は制服から見たまんま。
谷崎さんのほうも――――――――齢が近そうだし、勘で。」


「やるねぇ。じゃあ、国木田君は？」


「止せ！俺の前職など如何でも――――」


「うーん・・・お役人さん？」


「惜しい。」

治さんが云う。

「彼は元学校教諭だよ。数学の先生。」


「へえぇ！」


「昔の話だ。思い出したくも無い。」


「じゃ、私は？」


治さんが自分を指さして訊いた。


「太宰さんは・・・・・」


私も知らないや。」


「無駄だ小僧。武装探偵社七不思議の一つなのだ。こいつの前職は。」


「最初に中てた人に賞金があるんでしたっけ？」


「そうなんだよね。誰も中てられなくて懸賞金が膨れ上がってる。」

イメ画→←猫肆月*番外編*―HappyBirthday―

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す