目が覚めたら猫になってたんですけど・続ノ続・【文豪ストレイドッグス】

猫禄月 ページ12

「ちなみに懸賞金って如何ほど。」

ずい、と身を乗り出す敦君。
・・・・・いや、まあ、お金は大事だよ、ね。((引き気味

「参加するかい？賞典は今――――七十万だ」


治さんがそう言った途端、目をぎらっと輝かせ、椅子から立ち上がる。


「中てたら貰える？本当に？」


「自 殺主義者に二言は無いよ。」


武士か？武士なのか！？

私は心の中で突っ込む。


「勤め人」


「違う」


「研究職」


「違う」


「工場労働者」


「違う」


「作家」


「違う」


「役者」


「違うけど、役者は照れるね。」


出来そう。ある意味。


「だから本当は浪人か無宿人の類だろう？」


「違うよ。」


独歩さんの問いに否定する治さん。


「この件では私は嘘など吐かない。」


そう云い乍ら立ち上がった。
同時に私も猫になる。

敦君がおお・・・と声をあげた。


そのまま治さんに抱かれる。


「うふふ、降参かな？じゃ、此処の払いは宜しく。」


御馳走様〜♪と、楽しそうに笑う。


ピピピピ

「うン？」


潤一郎君の携帯が鳴った。


「ハイ。・・・え、依頼ですか？」

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