目が覚めたら猫になってたんですけど・続・【文豪ストレイドッグス】

猫拾肆夜 ページ18

戸惑う潤一郎君に独歩さんが『独歩吟客』で手帳の頁を鉄線銃に変え、起爆装置を奪う。
潤一郎君に蹴りを入れた。

…痛そう…。


…ともかく一件落着・・・・とも行かず。


中島君が誰かに押され、倒れた拍子に起爆装置のボタンを押してしまう。
爆弾が起動した。


画面に電子数字が表れる。


あと五秒。



時間がない。



さあ…





どうする？






中島敦君？





「なっ！？」


・・・・え？


目の前の光景に呆然とする。


其処には、爆弾に覆い被さる中島敦君。


何を―――――――？


ふと私は治さんが云った言葉を思い出す。



『爆弾に何か被せて爆風を抑えるって手もあるけど…』




真逆。



中島君は、自分を犠牲にして爆風を抑える心算！？



「莫迦！！」



治さんが叫ぶ。









――――――――御免ね？"敦君"。



・


・



・


・



・



・

「一種の――――入社試験だね。」


「入社…試験？」


「その通りだ。」


社長が入ってくる。

爆弾も、爆弾魔も真っ赤な嘘。


いわゆる狂言ってやつだね。


「太宰に一任する。」


お、ってことは――――？



「合格だってさ。」


「つ、つまり、、、？僕に斡旋する仕事っていうのは

此処の…？」


治さんがクス、と笑う。


「武装探偵社へようこそ。」



怪奇ひしめくこの街で



変人揃いの探偵社で



これより始まる怪奇譚



はてさて



月下の能力者にして



新入社員の中島敦は




これからどう巻き込まれていくのやら――――――――









『頑張れ。敦君♡』

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