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花弁が五枚 ページ6

「・・・本当に、用意されてる・・・・。」

「あ?当たり前だろ。」

目の前にはスーツケース。中には札束。
・・・・凄い。

「でも、何で?何で、」

「金はある方だからな。」

「そういうことではなく・・・」

「別に、理由なんてねぇよ。そうしたかっただけだ。」

嘘だ。
きっと、同情してるんだ。

「・・・頂けません。」

「はァ?何でだよ。」

「だって、同情されるようなことなんて、何もない。だから、」

「同情じゃねぇよ。」

中原さんはそう云って、ぐっと、顔を近づけた。
端正な顔立ちに、思わず顔が赤くなる。

中原さんはゆるりと口角を上げ、


「俺はこの金でお前を貰う。」

「・・・へ?」

「それで良いな。」

私を、貰う?
ちょっと待って。

何で、そうなったの?

「え、え?どういうことっ・・・・んん!?」

唇が塞がれた。
胸を力一杯叩くけど、びくともしない。

「んっ、は、」

長い長い口づけ。唇が離れたと思い、酸素を吸い込もうとすると、またすぐに塞がれた。

「んんっ!ふ、」

今までもしてきたものだけど、全然違う。
頭のなかが蕩けてしまいそうで、怖い。

だけど、ずっと続けばいいのにとも、思ってしまう。

少し経った後、ようやく終わった。
はぁっ、と大きく息をする。

「貰うってのはこういうことだろ。」

「っ、」

にぃっと口角を上げ笑う彼はとても妖艶で、ぞくりと、鳥肌が立つ。
と、同時に彼になら、と思った。

だから、


「・・・・宜しく、お願いします。」

花弁が六枚side中原→←花弁が四枚



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- すみませんコメ欄でパスワードをご教示されないという所を読んでいなくて不躾な質問をしてしまいました。申し訳ございません (2022年3月28日 18時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
- 弱虫彼女の言行録【中原中也】のパスワードをお教えください! (2022年3月28日 17時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - あぁーもーこの作品す☆き☆これからも頑張って下さい!! (2018年8月19日 22時) (レス) id: c6a781ea39 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あも | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huzisaki5  
作成日時:2018年5月22日 20時

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