【文スト】中原さんに貰われました。【中原中也】

花十九輪 ページ39

「君は日に日に中也に似てくるよねぇ。」

「げっ、太宰。」

「うわー、ほんとにそっくり。」

文也が太宰を見て、顔を引きつらせる。
太宰ははあっと大きくため息をついた。

「ねえ、お母さんとお父さんは？」

「母さんと父さんはもう座ってる。」

文也は体育館を指した。
太宰はそっか。と歩みを進めた。

少し歩いたところで太宰は振り返り、文也に訊いた。

「君は行かないのかい？」

「あ？嗚呼。ああいうの苦手だし、校長の話とかめんどくせぇ。」

「・・・・・・本当に、そっくりすぎて笑えるよ。」

「・・・・勝手に笑ってろ。」

▼

「あっ！治兄ちゃん！」

「やあ。入学おめでとう。」

「ありがとう！」

校門前には中原家、太宰、鏡花、森とエリスが居た。福沢と乱歩は仕事が入ったので先に帰った。

「光里ちゃん！」

「あ、優希ちゃん！莉沙ちゃん！」

「お友達？」

「そう！さっき入学式で隣だった子たち！」

「早いね。」

光里の友人二人はぽかんとした表情をした後、頬を上気させた。

「えっー！凄いイケメンっ・・・！」

「び、美形揃い・・・」

「えーっとね、お母さんと、お父さんと、弟と、後は親しくしてる人達だよ。」

「お母さんとお父さん、若いし美人だし、イケメンだね・・・！」

「弟君格好いいね・・・・」

「そうかな〜？」

光里は照れたように笑う。
Aは私、まだ若く見えるのかしら・・・と少し嬉しそうに呟いた。

▼▼▼
中原中也
マフィアきっての愛妻家と云われてる。
加えて子煩悩。子ども二人のことは元気でよろしいとおもってる。

中原A
まだまだ若々しい美人妻。子供二人に関してはもう少し大人しくならないのだろうかと悩んでいる。
怒ると怖い。

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