花弁が十六枚 ページ17
「・・・・ん、?あ、」
「気が付いたか?」
「なっ、なんでっ!?」
目が覚めた先に居たのは、光里の本当の父親。
恐怖が体を駆け巡る。
「なぁ、A・・・。僕のところで一緒に暮らそう。」
「何を、」
「僕は君をずぅっと見ていたんだよ?ようやく、手に入れたと思った。なのに、あの男が・・・・。だから、僕は君を奪い取ろうと思う。」
「ひ・・・いや、来ないで!」
「もう遅いよ。あの男は助けに来ない。
君とあの男は愛し合っているわけではないのだろう?」
「っ・・・・」
「さぁ、大人しくして・・・」
男が近づいてくる。
服に手がかけられる。
ぎゅ、と目をつぶった。
「____人の女に手ぇ出してんじゃねぇ!」
「ぅぐっ!」
「・・・・え、?」
聞こえるはずのない声が聞こえて、そっと目を開けた。
蹴飛ばされたらしい男と、中也さん。
その目には、怒り。
来てくれたんだ、と気持ちが高揚する。
「・・・大丈夫か?」
「はい。」
あの時と、同じ光景、同じ台詞。
だけど、その顔はとても優しくて、私をぎゅっと抱きしめた。
「____良かった。」
「ちゅう、や、さん・・・うー・・・」
安堵と嬉しさで涙が溢れる。
中也さんは私の頭を撫でて、大丈夫だ、と云ってくれた。
「なァ、A。手前に云いたいことがある。」
「っ・・・はい、何ですか?」
「─────俺が、
_____Aと光里を一生かけて幸せにする。
だから─────
此れからも、一緒に暮らしていかないか?
____本物の家族として。」
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椛 - すみませんコメ欄でパスワードをご教示されないという所を読んでいなくて不躾な質問をしてしまいました。申し訳ございません (2022年3月28日 18時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
椛 - 弱虫彼女の言行録【中原中也】のパスワードをお教えください! (2022年3月28日 17時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - あぁーもーこの作品す☆き☆これからも頑張って下さい!! (2018年8月19日 22時) (レス) id: c6a781ea39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あも | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huzisaki5
作成日時:2018年5月22日 20時