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夜の華は枯れた ページ12

「お客さん。

忘れもんだよ。」

車椅子に乗った女が、包帯を巻いた男に光るものを投げました。

「簪か。」

夜華(よばな)のもんだよ。
渡しといてほしくてね。」

「・・・アイツは死んだ。死人に簪を渡せると思うか?」

「ふふっ、そうだね。夜華はあの晩、死んだんだったね。」

女は笑いました。

男はそんな女を一瞥して、一言いいました。

「『今までお世話になりました。』だとよ。」

「死人は、口を利かんと思うが。」

顔に傷を持った女がニヤリと笑いました。

「あァ。そうだな。こりゃ、遺言だ。」

「そうかい。」

男は吉原を後にしました。


「日輪、彼奴は幸せ者じゃな。」

「そうだね。


好いた男と添い遂げられるんだからね。」

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Dslove(プロフ) - 1つ1つが短いですね。 (2018年9月4日 6時) (携帯から) (レス) id: 998ae028aa (このIDを非表示/違反報告)
桜綺零(プロフ) - あも★さんの作品全部読みました。死ネタだけど、楽しんで読めるし、感動感心できました。これからも頑張ってください! (2018年8月11日 18時) (レス) id: ddedf847c5 (このIDを非表示/違反報告)
山乙女 桜(プロフ) - 何だよ面白いかよ←語彙低下(訳:貴方様の作品全部読んでます凄く面白いですこれからも頑張ってください自分の死ネタ中編集に目を向けたくないこれからも頑張ってください) (2018年8月8日 10時) (レス) id: c43285d175 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あも | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年8月7日 17時

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