38話 ページ41
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「、、、、、、、は??」
静かになった会議室に海月の間の抜けた声が響く
そして自分を落ち着かせる為に息を吐く
「正気か!迅!」
「、、、なんとっ!」
周りの話し声など海月には聞こえてないかのようにただひたすらに迅を見つめている
「何で、じんいちのブラックトリガーを渡さないといけないの?」
視線が僕に向かう
え?辞めて、こっち見ないで。
と言うか何?可笑しいことでも言ったか??
訳もわからず静止している僕に真史さんが答えを出す
「玉狛に居るネイバーは、ブラックトリガーだ」
「、、、、、、え?」
「あれ?言ってなかったっけ?」
あっけらかんに言って見せたじんいちを睨みつける
「言わなかったっけ、じゃない!
なんで僕達はブラックトリガーだのネイバーだのデリケートな問題に何も知らずに加担させたの?!!」
更に睨みを効かせるがじんいちは胡散臭い笑みを崩さない
、、、、確信犯である
僕は再び息を吐く
クリアになった思考で考え出す
『風刃』
"あれ"はじんいちの大事な大事なもの
あゝ、だから夏月じゃなくて僕を連れてきたのか、、、
夏月ならブチ切れて綺麗な右ストレートがじんいちに飛ぶもんな、、、
と言うか夏月に之をどう説明するんだ??
会議が終わって部屋を出たら直ぐに問いただそう
それよりも
「僕も遠征帰りで疲れてる、支部に帰りたい。
、、、、玉狛のブラックトリガーか、風刃か。
早く選んでよ。城戸さん」
城戸さんが選んだのは勿論後者、風刃であった。
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わんにゃん - (●︎´▽︎`●︎) (2022年5月2日 22時) (レス) @page1 id: a8a56b63b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浮遊猫 | 作成日時:2022年5月2日 13時